「絶対に火遊びはしません」 300人集い幼年消防大会 放水や煙中歩行など体験し防火誓う

【名寄】

「幼年消防大会」が、8月30日午前10時からスポーツセンター駐車場で開かれ、子どもたちは放水体験や煙中体験などを通じ、火災の恐ろしさや防火の大切さを学んだ。
同大会は、上川北部幼少年女性防火委員会(尾崎良雄会長)、上川北部消防事務組合(遠藤豊明消防長)などの主催。市内の保育所児・幼稚園児を対象に開催され、防火の誓いや体験コーナーを通じ、火の用心に対する認識を深めている。
市内の幼年消防クラブ11団体(幼児260人)と指導者(43人)をはじめ、女性防火クラブ1団体、消防職員合わせて約300人が参加。
尾崎会長が「もし火事に遭ったときに、自分の命を守るためのとても大切な体験をしてもらう。真剣に取り組むとともに、けっして火遊びはしないことを誓ってください」。
遠藤消防長が「おうちの人がいないときは、絶対に火を使わないこと。火遊びは絶対にしないこと。きょうは体験を楽しんで勉強してください」と挨拶。
防火の誓いでは、南保育所の子どもたちの読み上げに合わせ、全員で「絶対に火遊びはしません。みんなで火の用心に努めます」と約束した。
その後、各種コーナーを体験。放水体験では、ミニサイズの防火衣やヘルメットを身に着けた子どもたちが、消防職員と一緒にホースを握って放水。消防士気分を味わい笑顔があふれていた。
煙中体験コーナーで消防職員は「ハンカチを口元にあて、低い姿勢で移動すること。けっして走ったり、おしゃべりをしたりしないこと」と説明。子どもたちはハンカチで口と鼻を押さえながら、無害の煙を充満させたテント内を歩行。「何も見えなかった」「苦しかった」などと煙の恐ろしさを実感。
この他、着衣着火の対応法として、消防職員は「洋服に火が着いた場合は、止まって口を押える、倒れる、転がること」と呼び掛け、子どもたちも元気いっぱいに実践。
本物の炎を、水の入った消火器で炎を消す消火体験も見学。消防職員は「火事を見つけたら、大きな声で周りに知らせてほしい」と呼び掛けた。