『なつぞら』にドサンコ登場

こちらは筆者が下川で飼う、ドサンコのハナ

今回は2019年に描いた話。前回から1年戻るが筆者の愛馬ハナとの馬耕編の続き。
 NHK連続テレビ小説『なつぞら』にも、北海道和種馬(ドサンコ)が登場している。名前は「アンディ」で、主人公なつの愛馬役を務める。なつがアンディに乗って、学校に通うシーンもある。
 なつを演じる広瀬すずさんは、公式サイトで「アンディは、馬力がすごくてびっくり。急斜面でもすごいスピードで走ったりして怖かったです」とコメントしている。
 詳しく伝えることはできないが、筆者が関係者に口伝えで聞いたところ、アンディ(セン馬)は当時、中標津町で飼われており、山梨県にいたこともあるそう。調教を積んで馬術をこなしてきたため、中標津に来てから初心者の騎乗に重宝し、エンデュランス(何十kmの距離を乗馬で走る持久力競技)にも使われているようだ。
 筆者が下川町内で飼う愛馬ハナ(牝馬)も、アンディと同種のドサンコ。日本在来の馬の魅力を、多くの人に知ってもらいたいので、『なつぞら』を観た方が、ドサンコに興味を持っていただけたらうれしい―と当時筆者は思っていた。
 「なつぞら」のアンディに興味を持ったことで、中標津のアンディと接点のある方ともつながりを持てた。さらにドラマの舞台となった幕別町でドラマの馬車などの指導をされた方との出会いで、ハナによる馬耕は急展開を見せる。次回をお楽しみに。
 なお、アンディは現在、北海道京極町の乗馬クラブ「HORSE BACK COUNTRY」(ホースバックカントリー)の看板馬として活躍しているようだ。

<今回は名寄新聞の2019年5月13日付掲載記事を基に再構成しました>

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