【下川】
下川町、下川町交通安全防犯協会(加藤哲雄会長)主催「下川町交通安全・防犯町民大会」が、13日午後6時から町バスターミナル合同センターで開かれた。
交通安全運動のさらなる推進と防犯に対する啓発、高揚を図るのが狙い。新型コロナウィルス感染症対策の影響で4年ぶりの開催となり、町民100人が参加した。
大会宣言では町民みんなで推進することとして「交通安全は家庭から」を合言葉に「自らの命と歩行者を交通事故から守るため、交通マナーの向上とスピードダウン、シートベルト着用の徹底を図り、飲酒運転根絶に関する条例を遵守する」「一人一人が防犯意識を持ち、家族、地域が共に支え合い、防犯に取り組むことで、犯罪のないまちづくりを進める」と決意した。
町では2015年6月11日、交通車両運転者が死亡した事故以後、地域を挙げて交通安全運動に取り組み、今年8月28日に死亡事故ゼロが3千日を達成。記録を更新し続けており、大会来場者に3千日達成の記念バッグも配られた。
田村泰司町長は地域が一体となって、交通安全や防犯に取り組み、事故死ゼロが続いていることへの感謝の気持ち、冬道事故・年末の飲酒運転・悪質商法・特殊詐欺への懸念を述べ、防止に向けた啓発に協力を求めた。
来賓の名寄警察署の米村和信署長は「降雪で冬道のスリップ事故が発生。スピードを抑え、ゆっくり確認しながら運転すること。地域の安全に官民一体となって、取り組むことが大切」。
名寄地区交通安全協会連合会の宮腰建一会長は「町民の交通安全への意識が、事故死ゼロ3千日につながったと思う。生活を支える車だが、ちょっとしたミスが大事故を招く。積雪し始めは注意して運転すると思うが、雪道に慣れてきたときこそ気を付けてほしい」と挨拶した。
会場では交通安全指導員として10年以上従事する、髙原智幸さんに交通安全功労者北海道知事感謝状が贈呈された報告も行われた。
岸上健太郎同署生活安全課長は犯罪情勢で講話し「メールや電話で電子マネーをだまし取る、架空料金請求詐欺が増加。スマホにコード入力で使える電子マネーは、データを購入できるが、電話や水道などの料金を支払うことはできない」。
インターネットを介した闇バイトにも触れ、巧妙な事例に「A君がSNSでの金配りにボタンを押して応募し、100万円当選の知らせが来て口座番号を教えると、500万円振り込まれた。振り込み過剰分を返金するため、指定場所に届けに行った後、警察に逮捕された。A君に振り込まれた金は、オレオレ詐欺にだまされた被害者が入金したもの。金を渡した相手は詐欺グループ。A君は知らないうちに、詐欺グループのだまし取った金を運んでしまった」と紹介。そのうえで「楽に稼げる仕事はないこと、危険や誘惑がたくさんあること、子や孫に教えてほしい」と語った。
参加者を代表し、北はるか農協青年部長の品地一彰さんが大会宣言を読み上げ、決意を共有し閉会した。
