なよろ健康の森心無い行為に怒り、落胆 芝生内で車両を暴走させた形跡多目的コートなど荒らされる


【名寄】

雪が積もった芝生にタイヤ痕がくっきり

市内日進のなよろ健康の森で16日早朝、同森を管理する名寄振興公社の職員が、多目的コートなどの芝生内で、何者かが車両を暴走させた痕跡を発見、名寄警察署に通報した。芝生は一部掘り起こされるなどの被害も確認されており、市や同公社は「なぜこのようなことをするのか」と、心無い行為に怒りと落胆の様子を隠せないでいる。
被害が遭ったのは同森南側駐車場に接する多目的コート(1万370㎡)や、この他の芝生の一部。同公社職員が、16日午前7時15分ごろに現場付近を通りかかったところ異変に気付いたという。
同公社によると、同森内の管理棟には職員が午前8時から午後5時まで常駐。15日の日中、異常は確認されていないことから、芝生が荒らされたのは、15日夕方から16日早朝にかけてとみられている。
多目的コートなどの芝生に積もっている雪には、太さ約20㎝から30㎝のタイヤ痕がくっきり。ぐるぐると円を描くにように車両を走らせた形跡が残されている。
この他、パークゴルフ場などで被害は確認されていないが、市担当は「来春には、芝生の掘り起こされた箇所の補修が必要。多目的コートの利用期間にも、少なからず支障が生じるのでは」と肩を落とす。
名寄署では現地確認を行い、夜間のパトロールを強化。市、同公社は、17日現在で警察への被害届を提出していないが、再発防止策など今後の対応を検討している。