メグルハナがバケツ洗浄機導入 作業時の負担を大幅軽減 武藤社長が広島の業者と試作重ね

バケツ洗浄機を導入した武藤社長(左)

 稚内市大黒3のメグルハナでは、花の保管など様々な作業で使うバケツの洗浄機をオーダーメイドで導入した。武藤尚代表取締役社長が製造元の広島県の会社に要望を伝え、試作の末に完成させたこだわりの機械。これまで手作業・重労働だった洗浄作業の機械化が実現し、武藤社長は「働き方改革の一環。従業員の作業負担の軽減に繋がることが嬉しい」と笑顔を見せる。

  これまで同社のバケツの洗浄作業は、全てブラシによる手作業。様々な業務で使うため手洗いの数も大量で従業員にとって肉体的・時間的負担が大きいことが課題になっていたという。

  武藤社長は「これを何とか解消したい」と機械導入に向け、数年前から全国各地の展示会に参加。なかなか希望に沿った機器を見つけられずにいたが、農業用の洗浄機械などを製造する広島県福山市の佐藤農機鋳造㈱を知り、直接足を運ぶなどして熱意を伝えた。

  製造は今年2月に着手し、佐藤農機鋳造の佐藤成倫常務取締役が設計から担当。同社が持つ技術力やノウハウを活かしながら、武藤社長の「大きさの違う4種類のバケツを洗えるように」などの要望を試作で1つひとつ実現。完成品は今月10日にメグルハナに導入された。

  機械は高さ1㍍、幅0・8㍍ほどでコンパクト。内部には大小様々なブラシやシャワーなどを配置。洗浄作業は10数秒で完了する優れもの。どのバケツを入れても、絶対に洗い残しが出ないことにこだわり、ブラシの長さや形状、固さなどに試作を重ねたという。

  17日には佐藤常務が稚内を訪れ、不具合等が発生していないかなどチェック。武藤社長と従業員の負担軽減や省スペース化などに繋がり、完成を喜んでいた。

(横山淳也)