全国高校総合文化祭 小林日菜向さん(美深高写真部)が優秀賞 「ズボンが勝手に!?」入賞に驚き、うれしさ見せる

【美深】

厳しい冬の寒さを生かした「ズボンが勝手に!?」

美深高校写真部の小林日菜向さん(3年)は、第47回全国高等学校総合文化祭「2023かごしま総文」の写真部門で優秀賞(読売新聞社賞)を受賞した。凍ったジーンズを立たせて北海道らしい冬の寒さを表現した「ズボンが勝手に!?」を出展。北海道からは唯一の入賞で「入賞は驚きましたが、うれしいです」と語る。
小林さんは、名寄中学校を卒業。もともと写真が好きで、美深高校入学と同時に写真部へ入部した。
昨年10月19日から21日まで小樽市民会館、小樽市総合体育館で開かれた第46回全道高校写真展・研究大会に参加し、「ズボンが勝手に!?」が入選、全国高校総合文化祭出場を決めた。
全国高校総文の写真部門は、今年7月29日から8月2日まで鹿児島県鹿児島市のかごしま県民交流センターで展示が行われ、各都道府県から推薦された307点を披露。撮影会も7月30日から8月1日まで同県湧水町の霧島アートの森などで行われた。
審査の結果、「ズボンが勝手に!?」が、最優秀賞3点に次いで4位となる優秀賞(読売新聞社賞)に選ばれた。
同作品は、ぬれたジーンズを厳しい寒さにさらして凍らせたところ、うまく立っているように見えたもので、昨年1月に名寄市内の自宅前で撮影した。
北海道ならではの冬や厳しい寒さを上手に生かした力作に仕上げている。
入賞作品は全30点あり、小林さんの作品が北海道から唯一の入賞となった。
入賞したことに小林さんは「最初は実感が湧かず、自信もなかったです。入賞には驚きましたが、うれしかったです」と語り、家族からも好評を得ていたという。
暖地の鹿児島県で、厳しい冬の寒さを生かした特徴的な作品に、興味を持って見てもらえたとのこと。
展示を通して「他の生徒の作品を見て、技術や構成が個性的でした」と成果を話す。
普段はペットのネコをはじめ、動物や風景を撮っており、大会の合間には現地の水族館や動物園で撮影を楽しんだとのこと。「これからもスマホをメインにして写真を撮り続けていきたい」と語っている。

全国優秀賞に輝いた小林さんと顧問の小川尚也教諭