全道民謡決勝大会で優勝、得意の「十勝馬唄」歌う 名寄孝蓮会、美深小4年 中西雅さん 数々の大会で入賞するなど活躍

【美深】

名寄孝蓮会所属、美深小学校4年の中西雅さん(9)は、本年度の北海道知事優勝旗争奪全道民謡決勝大会(北海道民謡連盟主催)幼年の部で優勝。その他にも数々の大会で入賞するなど活躍を見せた。6日午後5時に美深町役場を訪れ、草野孝治町長らに報告。「これからも上位入賞を目指して、頑張って練習します」と意気込んでいる。
中西さんは母の亜紀さんの影響で、小学2年から本格的に民謡を歌い始めた。現在は同年代の子が多い名寄孝蓮会に在籍。名寄での稽古に加え、月2回、美深民謡会でも稽古に励んでいる。
昨年11月から亜紀さんの師匠で、札幌市在住の3代目今井篁山さんが月1回、名寄を訪れ、プロの指導を受けている。
中西さんは「他の子たちと練習していると楽しいです」と、民謡へのやりがいを感じている様子。
また、ダンスサークル「ODS movers」、美深こども一輪車クラブにも所属しており、多彩な才能を見せている。
今年は8月の全道民謡決勝大会(北広島市)の幼年の部(幼児~小学4年)に初めて出場。得意とする「十勝馬唄」を熱唱し、見事優勝を果たした。同大会では亜紀さんも過去に優勝した経験がある。
その他、7月の北海盆唄全国大会(三笠市)幼年の部で4位。8月の十勝馬唄全国大会(帯広市)少年少女の部(幼児~中学3年)で準優勝。9月の江差追分全国大会(江差町)で審査員奨励賞を受けた。
「十勝馬唄」は、馬の鳴き声を歌で表現するところもあり「ちょっと難しいですが、自分でも歌える曲だと思っています」と自信をのぞかせる。
町役場には中西さんと母の亜紀さんが訪れ、草野町長らに成果を報告した。
草野町長は「全道、全国大会で活躍され、美深町の名前が中西さんのおかげでPRできた。文化活動でも頑張っている子がいることは町にとって名誉。大活躍をうれしく思っており、これからも一生懸命、稽古に励んで頑張ってほしい」と期待を寄せた。
中西さんは「全道民謡決勝大会では上手に歌えたと思います。来年は十勝馬唄全国大会で優勝したい。頑張って練習します」と意気込んだ。
亜紀さんも「町の『こどもスポーツ文化未来基金』を利用させていただき、今年はたくさんの大会で成績を残せた。来年以降も多くの大会で成績を残していきたい希望があるが、子どもたちが歌うことで町の皆さんの心が元気になってほしい―という願いもある。ここ数年はコロナで機会がなかったが、今年は『むつみの苑』の敬老会でも披露の場をいただいた。今後もたくさんの場所で、親子で歌っていきたい」と感謝しながら語る。
今年の各種大会は終了し、来年も同様に出場する他、東京で開かれる全国大会の北海道予選にも挑戦することにしている。

草野町長に優勝旗やトロフィーなども披露して報告した中西さん