北の建設担い手育成会議 高所作業車の試乗など 名寄東小6年生へ現場体験

【名寄】

北のけんせつ担い手育成会議による現場見学会が、19日午後、豊栄川上流遊水地と北海道縦貫自動車道名寄市風連西改良工事現場で開かれた。
同会議は、上川総合振興局旭川建設管理部、北海道開発局旭川開発建設部、旭川市、旭川建設業協会などで構成し、公共工事、建設産業の重要性を若い世代に伝え、将来の人材確保などにつなげることを目的としている。
今回の見学会は、名寄東小学校(民輪伸幸校長)の6年生29人を対象に実施され、名寄建設業協会の加盟企業も参加した。
最初に2022年度に完成した豊栄川上流遊水地を見学。「遊水地とは、大雨になった時に豊栄川からの水を一時的にためて、洪水の被害を減らすものです」などと説明を受けた。
北海道縦貫自動車道名寄市風連西改良工事現場では、旭川開発建設部と、施工業者の大北土建工業株式会社の担当者が、それぞれ説明。
北海道縦貫自動車道は、函館から稚内まで、北海道を縦断する約681㎞の高速道路で、その中の士別剣淵から名寄までの24㌔の部分が現在の工事範囲であること。また、道路を作る目的として、救急車が早く病院に着くようになること、水産物の流通が時間短縮され効率化されることなどが述べられた。
その後、3班に分かれて、高所作業車の試乗、ミニバックホー体験、ドローンの映像視聴と見学を実施。
参加した児童全員が三つ全部を体験。特に、高所作業車の試乗では、高さ10mまで上昇し、児童たちは大きな歓声を上げていた。
最後に、参加した児童を代表して、前田一樹君が「高所作業車で上から見たら、たくさんの大人の人が働いていて、うれしく思いました。ありがとうございました」と礼を述べた。
なお、北海道縦貫自動車道の士別剣淵から名寄間の工事進捗(しんちょく)率は、23年3月末現在で約90%となっている。