【名寄】
「名寄市ハートの日×なよろ健康まつり」が、11日午前11時からイオン名寄ショッピングセンターで開かれ、心臓と健康について理解を深め、にぎわいを見せた。

名寄市医療介護連携ワーキンググループが主催。テーマは「ハート(心臓)の声が聞こえますか?~手遅れになる前に、できることからやってみよう!~」。毎年8月10日の「ハートの日」は1985年に日本心臓財団が制定した。
名寄市立総合病院の酒井博司副院長(循環器内科)が「心不全のはなし」と題し講演。
心不全の早期発見のために「急に体力が衰えたり、普通にできていたことができなくなったら、医師に相談してほしい」。高血圧や糖尿病、動脈硬化などは心不全の予備軍であることを伝えた。
「心不全は慢性の病気なので、一生付き合っていかないといけない」と話し、薬の飲み忘れ、塩分の取り過ぎ、過労・運動不足、喫煙・酒の飲み過ぎ、風邪や肺炎などの感染に注意を促した。
市民向けの「あっぱくんの蘇生コーナー」では、倒れている人を見かけた時は「救急車を呼ぶ」「AEDを探す」「多くの人を集める」が重要で、心肺蘇生やAEDの使用方法を身に付けていた。
午後からは名寄調剤薬局の町田忠相さんが「心不全のお薬のはなし」。名寄歯科医院の室田弘二院長が「お口のはなし」と題して講演した。
また、脳や血管年齢、血圧測定、体組成計を使用した筋力測定、口腔機能チェック、減塩クイズなど健康に関するブース。心不全予防の取り組みや介護サービス紹介のブースが設けられた。
子ども向けには臓器釣りパズル大会、子ども調剤薬局の縁日コーナーが設けられ、興味を寄せていた。
各ブースや同センター内に設置のAEDを回るスタンプラリーではハート形の風船をプレゼント。同センター駐車場には救急車と消防車が展示された。



