名寄市出身 大宮果林さん 愛知県代表で3位入賞 優勝できず悔しさも 強豪校の大成中学校に在学 全中柔道団体戦女子へ出場

【名寄】

名寄市出身で、愛知県一宮市の愛知真和学園大成中学校に在学する大宮果林さん(2年)は、中体連第54回全国中学校柔道大会の団体戦女子に愛知県代表として出場、3位入賞した。結果について「優勝を目指していたので悔しい。自分の柔道があまりできなかった」と語っており、来年に向けて奮起している。
大宮さんは、山下道場(主宰・山下徹さん)に通い、名寄小学校を卒業後、柔道の強豪校で知られる大成中学校に進学した。
母親が同校柔道部の動画を見つけたとのことで「楽しんで練習しているのを見て、自分もここで柔道をしようと思った」と志望動機を語る。
同校は中高一貫校で、柔道部は現在、中学生16人と高校生15人が一緒に稽古しており、その様子で「全員が声を出し、日本一という目標を持って頑張っている」と話す。
また、本州の中学校や高校は、強豪校が集まって錬成試合を行うことが多く、地道に経験を積むなど、練習や試合環境が恵まれているとのこと。

全中柔道は、17日から20日まで徳島県鳴門市の大塚スポーツパーク・アミノバリューホールで開かれ、団体戦女子の試合は17日に実施。各都道府県代表の48チーム(開催地の徳島県は2チーム)が集まった。

「来年は日本一を目指したい」と意気込む大宮果林さん

愛知県代表の大成中学校は大宮さんをはじめ、吉村紗季さん(3年)、鈴木彩夏さん(3年)、山口玲亜さん(2年)のメンバーで挑み、大宮さんは2年生でレギュラーをつかんだ。
3チームによる予選リーグは1位で通過。決勝トーナメントの1回戦は沖縄県の南風原中学校と対戦し、2勝1引き分け。2回戦は埼玉県の川口西中学校で、3引き分けの接戦となったため、代表戦に持ち込まれ、優勢勝ちとした。
準決勝は奈良県の五條市立五條東中学校と対戦し、善戦したものの3敗となり、3位入賞となった。
優勝は五條東中学校、準優勝は福岡県の敬愛中学校、3位は大成中学校と和歌山県の有田市立箕島中学校。いずれも強豪校であるとともに、道外では公立、私立を問わず柔道留学する生徒が多いとのこと。
大宮さんは「1回戦は受け方が悪く、しっかりと取り切れなくて引き分けに終わった。2回戦は組手が相手より少し遅かったので、自分の技を掛けられなかった。準決勝は相手が強いのは分かっていたが、少しおじけづいてしまったところもあり、自分の柔道があまりできなかった」と振り返った。
また、個人戦で70kg級に出場したが、ベスト16となっており「来年は団体戦も個人戦も日本一になることを目指し、技と組手を強化していきたい」と意気込んでいる。

大成中学校メンバーの吉村さん、大宮さん、山口さん、鈴木さん(左から)