【名寄】
名寄高校吹奏楽部(岡知那部長、部員39人)は、北海道吹奏楽コンクール高等学校B編成の部で13年ぶりに金賞を受賞し、初となる東日本学校吹奏楽大会への出場を決めた。部員たちが12日午後5時に市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長に報告。岡部長(3年)は「悔いのない演奏をするため、今まで練習してきた成果をぶつけたい」と意気込みを語った。
第68回北海道吹奏楽コンクールは、8月31日から9月3日まで札幌コンサートホールkitaraで開催。高等学校B編成の部(演奏者35人まで)は2日に行われ、9校が出場した。
同部は、スコット・マカリスター作曲の「ポップコピー」を演奏。顧問の山本真平教諭によると、この曲は難易度が高いものの、ムードを盛り上げる曲とのことで、部員たちは曲にメリハリを出すことを意識しながら演奏に励んだ。
審査の結果、13年ぶりの金賞に輝き、10月7日から8日までYCC県民文化ホール(山梨県甲府市)で開催される第23回東日本学校吹奏楽大会の北海道代表として、創部初となる出場を決めた。
同大会は、小編成部門の全国大会に相当する大会で、北海道、東北、東関東、西関東、東京、北陸の各支部から代表18校が競い合う。北海道からは名寄高校を含めて3校が出場する。
部員たちは7日に山梨県へ移動し、甲府城西高校で練習。8日の高等学校部門に臨む。演奏曲は北海道吹奏楽コンクールと同じ「ポップコピー」で、選抜された30人がステージに上がる。
名寄庁舎には岡部長ら部員、山本教諭、鈴木究校長が訪れ、加藤市長に大会出場決定を報告した。
岡部長は「名寄市の事業に参加、サックス奏者の元晴さん、福井県武生商工高校吹奏楽部と共演し、学んできたことや交流を通して、人間的、音楽的にも成長した。北海道吹奏楽コンクールでは達成感があり、やり切ったと思う。3年間で一番の演奏だった」と振り返った。
東日本学校吹奏楽大会に向け「大会まで1カ月足らずで、長いようで短い。このメンバーで部活動ができるのも残り少ない。3年生が1、2年生たちに伝えるべきことを伝え、どう練習すべきか考えているところ。東日本大会は、このメンバーで演奏できるのが本当に最後となるので、悔いのない演奏をするため、今まで練習してきたことを信じて、楽しみながら演奏していきたい」と意気込んだ。
加藤市長は「創部初の快挙で、皆さんの頑張った成果が実を結んだと思う。今までやってきたことを本番で発揮すれば良い結果となる。大舞台を楽しむ気持ちで頑張ってきてほしい」と激励しながら期待を込めた。