団体戦優勝して2連覇 個人戦女子は宮本さん準優勝 名寄市役所剣道部 全道市役所大会で活躍

【名寄】

名寄市役所剣道部(若林和紀監督)は、10月に紋別市で開催された第70回全道市役所剣道大会兼第56回東西対抗戦の団体戦で8度目の優勝を飾るとともに、2連覇を果たした。また、個人戦女子の部で宮本唯菜さん(健康福祉部)が準優勝して活躍した。
道内の自治体職員を対象とした大会で、コロナ禍で中止していたため、4年ぶりの開催となった。
今大会には全道の13市が参加。前大会の団体戦Aブロック(六段以上の部)で優勝している名寄は、今回も同ブロック(試合は全出場団体の5市による総当たり)に出場した。
団体戦は5人編成。名寄は1試合目の砂川市に3勝2分けの負けなしで勝利。続く紋別市との2試合目は、互いに一歩も譲らず2勝2敗1分けの引き分けとなった。
だが、3試合目の札幌市に2勝1敗2分け、4試合目の北見市に4勝1分けで勝ち、高段者を多くそろえた強豪チームが出場する中、見事に優勝して2連覇を飾った。
5人が出場して総当たりで行われた個人戦女子の部では、初出場した宮本さんが3勝1敗の成績で準優勝の好成績を収めた。
出場した職員たちは、10日午後4時半に市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長に大会結果を報告。
大会初出場で団体戦の先鋒を務めた中屋玲央さん(健康福祉部)は「子どものころに指導いただいた職場の先輩たちと同じチームで出場し、優勝できてうれしい」。次鋒の舘柳佳行さん(上下水道室)は「少年団で指導していた後輩と出場し、チームワークを発揮して緊迫した試合を勝ち抜けてうれしかった」。
中堅の大井康彰さん(名寄消防署)は「メンバーは少なかったが、チームの結束力が強く優勝できて良かった」。副将の向井佑樹さん(上下水道室)は「先鋒が勝って流れをつくってくれたので、あとは大将につなげる気持ちで挑んだ」。
大将の荒井俊勝さん(経済部)は「子どもから大人までが所属し、指導、練習している名寄の剣道連盟の良い部分がこのメンバーでの優勝につながったと思う。この素晴らしい環境をしっかり引き継いでいきたい」と大会を振り返るとともに、喜びを語った。
宮本さんは「久しぶりの試合で成績を残せてうれしかった」と笑顔で話した。
若林監督は「中堅世代と若い世代がうまく融合し、目標としていた優勝を果たすことができて良かった。来年は3連覇を目指すとともに、今後も剣道を盛り上げ、Bブロック(五段以下)でも出場したい」と抱負を述べた。
報告を受けた加藤市長は「素晴らしい成績。スポーツで街づくりを進める名寄市にとって明るいニュース。子どもたちの手本にもなるもので、これからも頑張ってほしい」と健闘をたたえ、激励した。

加藤市長に喜びを報告した若林監督、荒井さん、向井さん、宮本さん、舘柳さん、中屋さん(左から)