宗谷ベースボールクラブが全国出場決める 北海道選考会で3位 長出選手の1打で劇的逆転勝利

 中学生の軟式野球チーム「宗谷ベースボールクラブ」がこのほど、栗山町などで開かれた第1回南空知ベースボールクラブ設立記念大会兼九州中学軟式錬成会北海道代表選考会で3位に食い込み、来年2月10、11日に熊本県で開かれる全国大会に2年連続での出場を決めた。

  道内各地のベースボールクラブ9チームが出場し、トーナメントで争った。宗谷の初戦はOX(札幌)との対戦。3回に先頭・佐々木京の左前、犠打や小玉蒼虎の左前で好機を作り、髙橋皇賀の左前適時打で先制。6回には2死から粘ってチャンスを作り、主将の山本遥真が左翼線へ適時打を放ち2点追加。投手・守備陣も相手打線を2安打に抑え、3対0で快勝した。

 続く南空知BBC戦では、四死球などで序盤からリズムを崩し苦しい展開。4点を追う5回に敵失や四球などで得点圏に走者を進めたが、後続が打ち取られ0対4で敗れた。

  全国最後の切符をかけた3位決定戦は名寄BBCとの対戦。宗谷が序盤から優勢で5回表で4対1とリード。5回裏の守りで失策や四死球で悪い流れを断ち切れず、5点を奪われ逆転を許す。それでも諦めないナインは時間の関係で最終回になった6回、無死満塁と反撃の大チャンスを作り、長出将英が値千金の中越えランニング本塁打を放ち、8対6の逆転勝利を収めた。

  市川裕幸監督は「3位決定戦では最後まで諦めない気持ちが逆転に繋がった。守備の乱れで点数が奪われることが多く、今後はメンタル面を強化し、全国でも互角に戦えるようなチームを作っていきたい」などと話した。

     (千葉大輝)

全国大会出場を決めた宗谷BBCナイン