宗谷ベースボールクラブは16、17日に浦臼町や新十津川町で開かれた2023ZETT杯争奪中学野球北海道大会(日本中学生野球連盟北海道支部主催)で見事優勝し、全道規模の大会を制した。宗谷BBCが、この大会での優勝は2年振り2回目となった。
道内各地のベースボールクラブ5チームが出場。予選は2つのリーグ、決勝トーナメント方式で争った。宗谷は予選で16日に函館と初戦。初回に敵失や四球、盗塁で無死2、3塁の好機をつくると、澤井吏凛のスクイズで先制。続く梅田舷生もスクイズで、この回2点リード。守備では、3回に1点奪われたのみで最少失点に抑えて2対1で勝利。予選で日高とも対戦する予定だったが棄権したため宗谷が不戦勝。1位通過で決勝に進出した。
決勝はリーグ戦1位同士で、宗谷の相手は十勝。宗谷は、初回一死3塁から澤井のサード強襲打で先制。4回には、敵失から2点追加。4回に1点返されたが、函館戦と同様に最少失点で、3対1で優勝を決めた。
今大会は高校での硬式野球移行などを見据えてKボールを使用。普段使用するボールと異なったことで、ヒットが思うように出なかったが、市川裕幸監督は「ミスを最小限に抑えられたことが優勝に繋がった。10月にはKボールを使った全国大会の予選が控えている。選手達には、今回の経験を活かして戦ってほしい」と話した。
なお、最優秀選手賞に決勝で完投した佐藤宏樹選手、敢闘賞は守備での活躍が目立った佐藤晃陽選手が受賞した。
(原拓弥)
