将棋・金内宗谷名人 10年連続防衛 就位式で今後の決意語る

節目の10年連続の防衛を果たした金内名人

将棋の第34期宗谷名人戦(宗谷新聞社主催)で挑戦者を2勝無敗で破り、10年連続・通算18度目の防衛を果たした、金内辰明名人(47)=稚内市役所勤務=。名人就位式が29日に本社で行われ、賞状や優勝盾を贈った。
3番勝負の宗谷名人戦は、去る8月5日に稚内将棋クラブで開かれ、挑戦者の加藤竜哉5段と対局。1局目は互いに守りを固める戦型「相矢倉」で進み、途中から金内名人が積極的に攻撃を仕掛け、加藤5段の反撃をかわしながら112手で投了に追い込んだ。
2局目は、加藤5段の序盤から積極的な動きに対抗し、激しい攻め合いに。金内名人が上手く対応し、優勢な形をつくり95手で見事勝利。2戦先勝で、自身の節目となる10年連続の防衛を遂げた。
 就位式では、谷口衛代表取締役社長が「今後も10連覇以上することに期待している」と激励。賞状や優勝盾を受けた金内名人は「前回は8期で途切れ、名人を奪回してから、6人の挑戦者と9回対局。苦しい戦いもあったが、10年連続で防衛できたことに嬉しく思う」と振り返った。さらに「今回でひと区切りついたが、今後も1期でも長く防衛できるよう力を付け、精進していきたい」と述べた。
(千葉大輝)