栄養面でアスリートを支援、名大コミケアなどプロジェクト Jr.アスリート弁当、合宿で初提供 「とてもおいしい」と好評

【名寄】

名寄市立大学保健福祉学部栄養学科3年の中西麻利亜さん、松田奈々さんが、3日午後6時になよろ温泉サンピラーを訪れ、名寄を会場に行っていた北海道カーリング協会主催のU‐15合宿に参加のジュニア選手に、産学官民連携で開発した「ジュニアアスリート応援弁当」のPRを行った。
同弁当開発は、Nスポーツコミッション、同学コミュニティケア教育研究センター、北海道味の素株式会社の連携による「なよろ健康レシピ開発プロジェクト」によるもの。同プロジェクトは、2021年に立ち上げ3年目。
今年のプロジェクトには、栄養学科の学生7人が参加。味の素が提唱する、アスリートの栄養環境改善などを目的に開発された「勝ち飯」のコンセプトを取り入れ、市内で料理研究などを行うGRACE CUISINE(グレイスキュイジーヌ)の石田雅子さんの協力で実施。約半年間をかけ「跳び立て!なよろミラクル☆カラフル弁当」「カラダよろこぶカーリング弁当」「パクパクタンパク弁当」の3種の弁当を開発。10月末に完成発表会が開催された。
U―15合宿は、3日から5日までの日程で、道立サンピラーパークカーリングホールで実施。帯広、妹背牛、北見、札幌、南富良野、名寄の各協会から小・中学生選手36人と、コーチ5人が参加。
同弁当の提供は、合宿初日の夕食に行われ、「カラダよろこぶカーリング弁当」が振る舞われた。今回が弁当開発後、アスリートへの初提供となった。
会場では、中西さん、松田さんが、プロジェクトや「勝ち飯」について説明。また、カーリング弁当に入っているシューマイはカーリングのストーン、豆腐ハンバーグはカーリングのハウスをイメージして作られていること。ビタミンC・Eは練習の疲れを取ったり、かぜをひきにくくしたりする効果があり、ビタミンBは疲れを残さない体にすることなどを説明。
名寄カーリング協会ジュニアクラブ代表の松澤大介さんは「食事は体を作る上でとても重要。これを知っているのと、知らないのとでは、同じトレーニングをしていても差が着く。毎日の積み重ねが大切で、きょうはしっかり食べて学んでもらいたい」と呼び掛けた。
ジュニア選手は笑顔で弁当を食べる様子が見られ、「とてもおいしいです」などと好評だった。