<過去のニュースを振り返る> 玉音放送原稿のコピーが… 戦友会で偶然に入手 東照寺の有田住職が所有

日本の歴史を大きく変えた1945年(昭和20年)8月15日の玉音放送。この放送原稿の貴重なコピーを持っている人が名寄市内にいる。名寄市西5南1、東照寺住職の有田専修さん。82年(昭和57年)8月、37年ぶりに戦友会に出席した際、友人からもらったもので、この貴重な歴史に残る天皇の詔勅に当時を思い起こし、有田さんも感慨無量でいる。

1982年(昭和57年)10月9日掲載
(記者からの一言)
玉音放送は1945年8月15日正午、昭和天皇による「大東亜戦争終結ノ詔書」の音読レコード(玉音盤)がNHKラジオで放送された。「玉音」とは天皇の肉声、「大東亜戦争」は太平洋戦争のことである。
前日の14日、首相で海軍大将の鈴木貫太郎は、連合国から示された「ポツダム宣言」の受託を最終決定し、昭和天皇は許可するとともに、詔書を朗読してレコード盤に録音した。
しかし、陸軍の一部には徹底抗戦を唱えてクーデターを意図し、玉音放送の録音を終了して皇居(宮城)を退出しようとしていた情報局総裁の下村宏、NHK職員など数人を拉致し、放送用のレコードを奪取しようとする動き(宮城事件)があったが、失敗に終わった。
玉音放送の予告は、14日午後9時と15日午前7時21分のニュースで行われ、内容として「15日正午に天皇自らの放送がある」「国民は一人残らず玉音を拝するように」などと報じられた。
15日正午を迎え、NHKアナウンサーの和田信賢による「只今より重大なる放送があります。全国の聴取者の皆さま、ご起立願います」、下村宏の「天皇陛下におかせられましては、全国民に対し、かしこくも御自ら大詔を宣(のたま)らせ給(たま)うことになりました。これより謹みて玉音をお送り申します」のアナウンス、国歌君が代の演奏の続き、「大東亜戦争終結ノ詔書」の音読レコードが放送された。
今年で戦後78周年を迎え、戦争を知る世代は減るとともに、戦地へ向かった人も少なくなっている。
戦争は凄惨であることは言うまでもない。恒久平和を願わずにはいられない。