稚内南中サッカー部(加藤海部長・部員21人)が、先に恵庭市で開催の全道中体連サッカー大会で準優勝に輝き、全国大会の出場権を勝ち取った。全国出場は2017年以来、6年振り5度目。佐藤達也監督は、選手達の頑張りを称えると共に「感謝の気持ちを忘れず、全国での初勝利を取りに行きたい」と大舞台に向けて意欲。全国大会は今月19日から香川県で開催。11日に組み合わせが決まる。

全道大会は、各地区の予選を勝ち抜いた18チームが出場。トーナメントで稚内南は、初戦の羽幌戦で後半アディショナルタイムにエースストライカーの3年生FW・泉碧聖君が値千金の決勝点を決めて1対0で勝利。2回戦の浦河第1・様似戦では、泉君とセンターバックの村上大斗君がゴールを決め、2対0で快勝した。
その勢いのまま、準決勝では強豪・旭川緑ヶ丘と対戦。守備陣が相手のキーマンを徹底的にマーク。守備を固めながら、泉君が2得点を叩き込み、2対0で決勝進出。この時点で準優勝以上が確定し全国行きが決定。決勝では全道中体連4連覇中の札幌大谷に4対0で敗れた。
佐藤監督は大会を振り返り、大会通算4ゴールと大活躍のエース泉君の得点力。準決勝までの3試合を無失点に抑えた守備陣を「よく頑張ってくれた」と称えた。保護者の支えにも、これまで実戦経験を積むため日帰り遠征などへの協力、大会中も力強い声援を送ってくれたことに感謝。全国大会にはチームの持ち味であるコミニュケーションを大切にし「強豪相手では、これまで通りのプレーをするのは厳しくなる。攻撃のアイディアを増やし、精度を高めたい」などと意欲。
同校サッカー部は1974、75年、2011年、17年に全国出場しているが、過去4回とも初戦で敗退。悲願の全国初勝利に向け、闘志を燃やす。
(横山淳也)