豊富高校が、町議会や町の協力を得て実施する高校生議会は13日、議事堂で行われ、生徒が議員となり実際に一般質問に立った。これに対して、河田誠一町長らが答弁するなど本番さながらの町議会の議論を体験し、生徒自身が町政について考える貴重な体験となった。
3年生の「北海道学」の授業で実施されたもので、6月には生徒が定例会を傍聴。7月には町議会議員が高校を訪問し、一般質問の作成などにあたってアドバイスするサポート授業を実施。質問通告書の作成など準備を進めてきた。
高校生議会当日は、千葉久議長が「この体験を通して得たものが皆さんの今後の目標や活動の一助となってくれれば」。河田町長は「高校生議会後も、皆さんが自治体運営に対して興味を持ち、自分の住むまちのことを考え、まちづくりに参加してもらえれば」と挨拶。金内拓斗君が議長を務めて開会した。
一般質問は生徒11人が5班に分かれ、班毎に「観光業について」、「学校間交流について」、「豊富町の風力発電について」、「合宿の町について」、「町内の憩いの場について」、「学生寮の設置について」の計6項目を質問。
緊張した面持ちの生徒たちが順番に演壇に上がり、町政に対する意見などぶつけた。また、具体的な実施時期などの答弁を求める強気な再質問をする生徒も。
最後に生徒を代表し豊川碧斗君が「きょうの議会で私たちの思いを伝えられたと思います。今後も高校生として出来る範囲でまちの発展に貢献していきたい。また、この議場で発言した経験は、これからの人生の中で少なからず自信を与えてくれると思います」と協力した町議会と町に感謝を込めた。
(中村和紀)