美深町と福岡県添田町の姉妹町提携調印式が1981年(昭和56年)10月9日、東京・麹町の「ふくおか会館」で行われ、美深町の長谷部秀見町長と添田町の山本文男町長が晴れて両町が姉妹町の契りを交わした。


(記者からの一言)
両町は1981年1月、NHKの「南北の赤字線町長対談」がきっかけとなった。美深町は美幸線(美深~仁宇布間、21.2km)、添田町は添田線(香春~添田間、12.1km)が運行していたが、両路線は全国1、2位を争う赤字ローカル線として知られた。実際は赤字額ではなく、営業係数(100円の収入を得るために必要な経費の指数)の悪さである。
両路線とも廃止対象の第1次特定地方交通線に指定され、添田線は85年(昭和60年)4月1日、美幸線も85年9月17日に廃止された。
両町では、小学生の教育交流事業が続いており、互いに行き来しながら、子どもたちが自然体験などを通して交流を深めている。