長年にわたり座布団提供、 名寄産業高校家庭クラブ、 JR北海道綿貫社長から感謝状

【名寄】

名寄産業高校(八丁正樹校長)家庭クラブ(村上はな会長)は、長年、名寄駅待合室などへ座布団を提供してきた活動が認められ、JR北海道(綿貫泰之代表取締役社長)から、19日午前11時半に感謝状が贈呈された。
綿貫社長自ら同校を訪れ、「長年の駅周辺の環境美化へのご協力、駅待合室への手作りの座布団の寄贈は、駅を利用されるお客さまに大変喜ばれています」などと述べ、感謝状を贈呈。
八丁校長、村上会長が、それぞれ礼を述べた。
同校では、生活文化科(2・3年生25人)の生徒全員が家庭クラブに所属しているが、その中で、部活動のような形で多くの活動をしている生徒は、現在3人となっている。
座布団を駅などへ提供する活動は、同校の前身の名寄恵陵高校時代の1988年から始めており、今年で35年となった。
手作りの座布団の製作は、生活文化科の生徒全員で取り組んでいる。今年は、小学生がデザインしたカルタなどをミシンで貼り付け、名寄市にゆかりのある座布団となった。
また同校は、本年度から名寄高校と統合され、「新設名寄高校」が誕生したため、1年生は在籍せず、2年生と3年生のみで、2024年度末の閉校が決まっている。
生活文化科の学科長である坂上真子教諭は、「利用者が喜んでもらえるので、長年続けることができ、今回の表彰を大変うれしく思っています。来年が最後となるので、気持ちを込めて、生徒と一緒に頑張りたい」と述べた。
村上会長は、「これまでの活動が認められて大変うれしい。私たち3年生は今年で卒業する。大変だけど、最後なので来年も頑張ってほしい」と、後輩への願いも含めて感想を述べていた。