魅力知る機会に―と初開催名寄高校市内の小中学生が参加部活動版オープンスクール

【名寄】

剣道部で素振りなど基本練習を体験した小中学生たち

名寄高校の部活動版オープンスクールが、21日午後1時半から同校で開かれた。「Nayoro Club Project(名寄クラブプロジェクト)」として初開催したもので、参加した市内の小中学生が部活動の体験を通じて同校の魅力を知る機会としていた。
 同校、名寄市、名寄市教育委員会の共催。部活動の視点から同校の魅力を広く発信し、進学率向上と地域連携による生徒数減少への対応、教育環境の魅力向上などを目的に初めて開催された。
 また、子どもたちが将来にわたってスポーツ、文化活動に親しみ、継続できる環境を地域全体であらためて考え直す機会とし、これに関わる指導者、競技団体などとの連携を構築して子どもの夢をかなえる地域づくりを目指す考えの下、名寄高校学校運営協議会(臼田進会長)とNスポーツコミッション(会長・加藤剛士市長)が全面協力した。
 市内の小中学生と指導者合わせて96人が参加。2部制で開催され、午後1時半からの1部は男子のバドミントンとソフトテニス、野球、陸上、剣道、吹奏楽。同4時からの2部は女子ソフトテニス、卓球、美術の部活動体験が行われた。
 1部の開会式は体育館で行われ、岸小夜子教育長と生徒会の久光紗希さん(2年)が「名寄高校にはいろんな部活があり、活動している。活動を体験して名寄高校の魅力を知ってほしい」と挨拶。
 各部の体験は、同校生徒や顧問教諭たちが参加した小中学生を指導。普段行っている実際の活動の流れをメインに体験させ、剣道部では準備運動後に竹刀の素振りや模擬試合。陸上部は速く走るための足の動かし方や運び方、腕の振り方など。
 野球部は、ミニバレーボールほどの大きさの重量ボールを上空に高く投げたり、水の入った円柱型でビニール製の重りを持って屈伸したりするなどの体幹トレーニング。吹奏楽部はサックスやトランペットなど楽器の種類ごとに音出しや演奏といった基本的な練習を行った。
 参加した小中学生は、各部の体験を通して名寄高校の部活動に理解を深めていた。
 都合によってこの日実施できなかったバスケットボールなどの部活動体験については別日に行う予定。