成長誓って巣立つ 下川中 20人が涙の卒業式 幼少時から共に過ごした仲間との別れ
【下川】
下川中学校(桑内寿則校長、生徒71人)卒業証書授与式が、15日午前10時から同校体育館で行われ、3年生20人が学び舎を巣立った。
新型コロナウイルス感染対策が緩和されたことで、卒業生と保護者、教職員、一部の来賓(谷一之町長、川島政吉教育長、加藤準PTA会長)に加え、在校生の出席もかなった。卒業生はマスク着用が個人判断となり、合唱以外ではマスクを外して元気な素顔を見せた。
卒業生一人一人に卒業証書を授与した桑内校長は、式辞で卒業生に「笑顔の中にしっかりとしたまなざし、堂々とした姿に成長を感じた。感染症対策が大きく影響した3年間だったが、創意工夫と団結力で上級生のあるべき姿を示してくれた。自分のやりたいことに挑戦できる時代だからこそ、夢を持つこと、人とのつながりを大切にし、感謝の気持ちを持てる人、人を支えられる人になってほしい」と語った。
加藤準PTA会長は「人生は自分の考え方次第で面白くできる」と祝辞を寄せた。
在校生代表の野崎光央さんは送辞で「支えてくれた3年生との思い出がよみがえってくる」とこれまでの日々を振り返り、在校生で送る歌「夜明け」を合唱した。
卒業生代表の渡邊栞さんは涙を拭いながら3年間を振り返り、「修学旅行ではハプニングもあったが、対応する力も身に付いた。仲間と意見を出し合い、かけがえのない思い出をつくることができた。全員が幼児の頃から一緒に過ごし、強い絆を感じている。
離れてしまうのは寂しいが、一人一人が選んだ道を歩むことを誇りに思う。今までありがとう」と教職員や家族、後輩に対する感謝の気持ち、そして「多様性を認め合い、自分の考えを持ち、努力していく」などと答辞を述べた。
また、卒業生で門出の歌「旅立ちの日に」を合唱した。
名寄新聞2023年3月12日 掲載 Web掲載日2023年3月13日
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