1日から運行スタート 名寄市 関係者に車両お披露目 AI活用型オンデマンドバス 「のるーと名寄」開始セレモニー

【名寄】

AI活用型オンデマンドバス「のるーと名寄」の運行開始セレモニーが、10月30日午後1時から市役所名寄庁舎南側にある名寄市防災倉庫前で行われた。路線バスとタクシーの中間的位置づけとなる新たな公共交通サービスで、1日からの正式運行を前に専用車両がお披露目された。
「のるーと名寄」は乗り合いタクシーに近い新たな公共交通バス。電話やスマートフォンアプリで乗車希望日時や目的地などを指定予約すると、利用者がスムーズに乗降できるポイント(バス停)やルートをAIが自動で生成。これにより、自宅と目的地に最大限近い場所での乗り降りを実現させる。
 運行車両はハイエースで、乗客定員は8人。利用できる時間は午前7時から午後7時まで。料金は乳幼児無料、小学生200円、中学生以上は300円、障がい者(小児含む)は100円。
 乗降ポイントは、既存の市内路線バス停45カ所の他、新たに62カ所に設置。ポイントは約300メートル間隔のため、既存のバス停がなかった空白地域の住民にとっても利用しやすいものとして期待される。
 利用するには会員登録が必要で、電話、アプリ両方から登録できる。30日から予約を受け付けており、電話(01654③7800)は乗車3日前からで、土日祝日を除いた月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで。アプリは3日前から乗車直前までで、24時間受け付けている。
 セレモニーは、1日からの運行開始を前に車両をお披露目するとともに、新たな公共交通サービスに理解を深めてもらおうと行われた。
 関係者など約30人が出席する中、加藤剛士市長が「市内公共交通の改善は喫緊の課題だったが、市民や関係事業所などと議論を重ね、運行する運びとなった。絶大なる理解、協力をいただいた国土交通省北海道運輸局や運行する市内事業者に感謝している。市民の利便性、運行の効率化を両立させる切り札として期待しており、市民に愛される公共交通サービスとなるよう理解を深めていきたい」などと挨拶した。
 来賓の同運輸局旭川運輸支局の賴本英一支局長、名寄市議会の山田典幸議長が「市民から理解され、利用されるバスとなり、まち中への人流促進、経済活性化につながることを期待している」などと祝辞を寄せた。
 運行事業者となる株式会社三浦ハイヤーの眞鍋和一代表取締役、名寄交通株式会社の本田吉孝取締役事業推進本部長も「利用者に愛される運行、市民をまち中に誘導した地域経済の活性化、安全安心と快適性の提供に努め、市民にとって有効な交通手段として成功させたい」などと抱負を述べた。
 実際に運行する車両も登場。車両は白をベースに、名寄の特徴であるヒマワリ畑の黄色が部分的に塗装されており、車体の正面と側面に「オンデマンドバス」と書かれている。
 また、側面には「のるーと」の文字と、料金の支払いに使える電子地域通貨「Yoroca(ヨロカ)」(23日以降)が描かれている。車両を見た出席者たちは外からじっくり眺めたり、実際に乗車するなどして理解を深め、多くの市民に利用されることを願っていた。
 サービスなどに関する問い合わせは、市役所名寄庁舎内の総合政策部(01654③2111)。既に200人を超える市民が利用登録しているとのことで、「利用方法を詳しく知りたい場合、5人以上の団体であれば職員が説明に伺うので、ぜひ問い合わせてほしい。また、多くの市民に登録していただき、有効活用してほしい」と呼びかけている。