海明け近づく宗谷港 船下ろしで活気付く　ホタテ、毛ガニ漁に備え

海明け間近の宗谷港で5、6日に船下ろし作業が行われ、毛ガニ船、ホタテ船など合わせて28隻が約3か月ぶりに、港内にエンジン音を響かせた。

漁業者総出の作業で港内は賑やか。2019年度に整備された船舶上架施設（リフト式上架施設）は、以前の斜路式に比べると、作業は効率化し安全性も向上。手際よくスムーズな作業。冬の間に整備を終えてお色直しされた船体は、春の陽を浴びて眩しいほど。ゆっくりと着水するとエンジン音を響かせた。

各船は毛ガニ篭や八尺などの漁具を積み込むなどして出漁に備える。同漁協では15日に毛ガニ篭漁（7隻）、ホタテ漁（20隻）が一斉に出漁する。毛ガニは漁場に篭入れ。ホタテは稚貝放流に向けた漁場整備で、その日のうちに昨年の獲残しが初水揚げされる。

また、ナマコ漁も15日から始まることになっており、冬の間ひっそりしていた宗谷の浜は春漁が本格化し活気付く。

（塚本岳人）