「わがまち」 コロナ禍を生き抜く 「カメラの写楽」中古品や部品交換なども
名寄新聞社通信員 金子
名寄駅前商店街にあるカメラ店写楽さん(名寄市西1南5)を訪ねコロナ禍の店の様子を伺ってきました。
店は店主の三浦さんが1980年(昭和55年)に開業されたもので、今年で43年になります。もともとカメラを扱う会社に勤めておられた三浦さんが、脱サラをして始めたもので、専門だったカメラの知識を生かす店だったということです。時代の流れで何店かあったカメラ店もいろいろな影響などを受けて減っていき、今ではカメラそのものや関連の機材を売る店としては日本最北の店になっているそうです。
カメラや機材の並ぶ明るい店内でコロナ下でのお店の様子を聞かせていただきました。
3年前のコロナ流行期でまず一番に対応されたことは、感染予防策として店内の大改装だとのこと。例えば壁・天井・床などは抗菌剤の材質のものに替え、入り口のドアも新しい自動ドアに替え、店内の換気のためにエアコンを新しいものに取り換えるなどです。その時には国からの助成金が出てとても助かったとのことです。
幸い来店されるお客さんは皆さんきちんとマスクを着けて来店される方ばかりなので、お互いスムーズに対応できているとのことでした。最近は緊急事態宣言が出ていた頃と変わって行動制限もなくなっていますが、店のお客さんの状況が以前に戻ったかというとそうではないそうです。
今でも以前と比べるとイベントや催しものが大幅に減っていることが、カメラを使ったり写真を撮る機会が減ることにつながり、機材を買うお客さんもプリントされるお客さんもかなり減っているということです。マスクを着けていれば社会生活は元に戻ってきているのかと思いがちですが、やはり以前とは人々の行動様式が大きく変わってきていて、それに影響を受けるお店もたくさんあるのだと気づきました。
昔からあるカメラ店が大型店や通販が大幅に増えた今の時代でも変わらず営業を続けて来られている秘訣はなんでしょうかと聞くと、通販では出来ない「見て触ってみる」ことが出来ることや、古いカメラや部品の交換などもしていること、そして何より名寄にはカメラ好きの方が多いからということです。実際、名寄にはカメラやフィルムの大手メーカー主催の全国の写真コンテストなどで、賞をとられる方が多くいらっしゃるとのことでした。
名寄には素晴らしい自然があり、恰好の被写体を提供してくれています。写真家に限らず写真が好きな方にとっては意欲をかきたてられる素晴らしい場所なのだと教えてくれました。
カメラの写楽 住所:名寄市西1条南5丁目 TEL:01654−3−8161
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