すてきな音色で来場者魅了、名寄市少年少女オーケストラ定期演奏会
【名寄】
名寄市少年少女オーケストラ(佐藤勝団長)の第6回定期演奏会が、26日午後2時からエンレイホールで開かれた。集まった多くの来場者に練習の成果を披露し、感動を与えた。
同オーケストラは、2016年8月に日本最北のオーケストラとして発足。一般社団法人どさんこ青少年オーケストラ協会代表理事の助乗慎一さんが常任指揮者を務め、園児から中学生、保護者ら約20人が在籍。定期演奏会や地域イベントへの出演、国内外への演奏旅行・交流演奏会などを展開している。
定期演奏会は、「心に花を、唇に歌を」をテーマに、同オケと同オケ保護者会の主催。旭川市少年少女オーケストラ、江別ジュニアオーケストラ、名寄高校吹奏楽部などが賛助出演。常任指揮者の助乗さんがタクトを振った。
演奏会の冒頭、栃木県足利市福富町に本社を置く、株式会社中村建設取締役会長・株式会社ワークビクトリー代表取締役社長の中村勝氏から、同オーケストラ活動支援のために―と、佐藤団長に寄付金30万円が寄付された。中村建設創業50周年記念に伴う社会貢献の一環で、中村氏は風連町日進出身との縁もあり、今回の寄付が行われた。
ステージ第1部は、市民講座「バイオリン体験教室」(1月15日~2月26日・全5回)を受講した幼児、児童11人による「キラキラ星」「メリーさんの羊」「エトピリカ」の演奏で開幕。
同オーケストラのメンバーや賛助出演による「おもちゃの交響曲より第1楽章」「歌劇『カルメン』より前奏曲」に続き、アルト歌手・松田久美さんが登場。同オーケストラにとって声楽との初コラボとなり、「歌劇『カルメン』よりハバネラ」「歌劇『セルセ』よりオンブラ・マイ・フ」「花は咲く」と、すてきな演奏と松田さんの美しい歌声が来場者を魅了した。
第2部は、「カチューシャ」「一週間」「ポーリシュカ・ポーレ」などロシア民謡メドレーをはじめ、「サザエさんの歌」「アンパンマンのマーチ」「ホールニューワールド」「ドラえもんの歌」など、子どもたちになじみ深い曲を次々と披露。
アンコールでは松田さんを交え「星めぐりの歌」(宮沢賢治作詞・作曲)、最後は「夢をかなえてドラえもん」を演奏。メンバーの心を一つにした演奏に、来場者からは惜しみない拍手が送られていた。
名寄新聞2023年2月28日 掲載 Web掲載日2023年3月13日
道北の求人情報
名寄新聞を購読希望の方は