個性豊かな作品並ぶ 名寄でアール・ブリュット展

【名寄】

アート展「名寄市アール・ブリュット展2023」が、18日までエンレイホールホワイエなどで開かれている。
同展は、障がい者福祉に対する関心や理解を深め、共生社会の実現を図ることを目的に、名寄市基幹相談支援センターの主催で開催。
アール・ブリュットとは、「生(き)の芸術」という意味のフランス語。正式な美術教育を受けず、既存の芸術の流派や技巧に流されることなく、自由な発想と方法により制作された作品のこと。欧米や日本でも展覧会を通じ、関心が高まっている。
会場には、名寄をはじめ、当麻、剣淵、美深、下川、士別の9事業所、1個人から寄せられた作品39点が展示。
段ボール、空き箱などを用いて、ケーキやクッキーの他、煙突を登るサンタクロース、ほうきに乗った魔女など、楽しい街並みを表現した「お菓子のまち」。アクリル絵の具で華やかな花魁の姿を描いた「まいちるうめ咲小町ヨリ」。さをり織りなどでウサギやクマなどのぬいぐるみが楽しそうに遊ぶ様子を表現した「動物園の思い出」など、力作がずらり。
多くの来館者が展示会場を訪れ、個性豊かな作品の数々に見入っている。
また、名寄市ホームページ(http://www.city.nayoro.lg.jp/news.html)では、「WEB版 アール・ブリュット展」が、28日まで開催されている。