稚内南中3年工藤さんスキー2種目で全国へ 全道大会で上位入賞 基礎を磨いて大舞台に

2種目で全国出場を決めた工藤さん

稚内南中3年で、稚内アルペンスキー少年団に所属する工藤心結さんが、11日から13日に小樽市で開かれた第56回北海道中学校スキー大会アルペン競技の大回転(GSL)で6位、回転(SL)で7位と上位入賞を果たし、2種目で2月6日から長野県で開催の全国大会出場権を掴んだ。工藤さんは「ミスなく精一杯、自分の滑りをして上位入賞を目指したい」と大舞台での活躍に意欲。南中からスキー競技での全国出場は、2017年以来7年振り。関係者が努力の成果を称えている。
全道大会では回転、大回転とも約70人が出場。道内各地から強豪が集い、2本滑った合計タイムで順位を競った。10位までに与えられる全国大会出場権は特別枠選手が2人出場した関係で、今回は上位8位までとなった。工藤さんは大回転で合計タイム1分19秒09。回転で1分41秒25の好タイム。大回転ではスタートの順番が28番目と遅く、回転では雪で視界が悪かったといい「もっと攻めた滑りが出来たと思う」と振り返った。それでも練習の成果を発揮し、堂々の結果を残した。
工藤さんは小学2年生から競技を始め、過去2回に亘り全国規模の大会・ジュニアオリンピックに出場するなどの実力を持つ。中体連全国大会の出場は今回が初めてで、目標は「上位入賞」。全国の強豪とのレースに向け、基礎を磨いて大舞台に臨みたいと意気込んでいる。
この朗報に工藤さんの周囲も祝福。南中の和田浩校長は「努力の成果が実を結んだ。おめでとう。全国では自分が納得する滑りを」。稚内アルペンスキー少年団指導者の石垣真さんは「工藤さんの武器は度胸と勝負強さ。ここ1番で必ず結果を出す。ケガを乗り越え、辛抱強く、良く頑張った」などと称えた。

(横山淳也)