障がい者支援山びこ学園と愛馬の優しい時間

 筆者が下川町で飼う、愛馬ハナ(北海道和種馬)と、町内一の橋、町障害者支援施設山びこ学園の皆さんとの触れ合いが、2020年の9月24日午後1時から同学園グラウンドで行われた。
 当日は晴れて温かな日差しがあり、好天に恵まれた。筆者はハナに乗って、グラウンドを訪れた後、落ち着いて触れ合えるように、30分ほど乗馬でハナを走らせ続けて備えた。
 ハナと学園の皆さんの触れ合いは、昨年に続く2回目。新型コロナウイルス感染症予防にも配慮しながら、利用者と引率職員の皆さんに乗馬体験や、学園で用意してくれたニンジンとリンゴで、ハナへの餌あげも楽しんでもらった。
 昨年、恐る恐る馬に乗った利用者が、今年は率先して乗馬を希望。背筋を伸ばしてリラックスした表情で乗りこなし、上達ぶりに驚かされた。乗馬経験のない利用者も果敢に挑戦し、達成感を分かち合っていた。
 職員から「消極的だった利用者も自ら積極的にハナちゃんにニンジンをあげ、手を伸ばして体をなでるなど、意外な一面をたくさん発見でき、うれしく感じた。想像以上に体高のあるハナちゃんの背にも、またごうという気持ちが、利用者自身の体を動かせてくれた。コロナ禍で外出機会が減っている利用者にとって、優しい癒しの時間になった」とお礼の言葉をいただき、筆者もうれしく感じた。
 すてきな時間をくださった、山びこ学園の皆さんに感謝申し上げます。今後もハナと訪れたい。

<今回は名寄新聞の2020年10月17日付掲載記事を基に再構成しました>