北部北海道歌留多連合会 木札を飛ばす熱戦展開 5年ぶりに子どもかるた大会

【名寄】

第44回北部北海道歌留多連合会子どもかるた大会が、20日午前9時から名寄市民文化センターで開かれた。
同連合会(新田浩司会長)が主催、風連銀嶺歌留多倶楽部(山崎謙一会長)が主管。
同連合会は士別、名寄、美深、中川、留萌、小平、羽幌、初山別、天塩、幌延、歌登、枝幸、稚内の13支部で構成。
各支部の持ち回りで同大会を毎年この時期に開催しているが、コロナ禍で2020年から中止、今年が5年ぶりの開催となった。
北海道独自の文化で「北海道遺産」でもある「下の句かるた」を後世に継承するとともに、子どもたちに裾野を広げることを目的としている。
今回は小学生の部に10チーム37人、中学生の部に6チーム20人、合わせて16チーム57人が出場した。
開会式では、前回の小学生の部優勝の天塩支部「天龍の月」、中学生の部優勝の羽幌支部「北龍の嵐」が優勝旗を返還した。
新田会長は「歴史ある大会で、2019年にびふか温泉で開催以来、コロナの影響で開催を見送ってきたが、昨年5月にコロナが5類に緩和され、これまでの日常と変わらない生活となり、大会が開催できて、うれしく思う。下の句かるたは北海道遺産。次の世代に残すため、子どもの育成に力を注ぎ、地域と一体となって魅力を伝えたい。大会を通して他の地域との交流を深めてほしい。大会では真剣勝負で最後の一枚まで好勝負、名勝負をしてほしい」と挨拶した。
来賓の岸小夜子市教育長が挨拶。名寄支部「風連銀嶺の雪」チームの小渕結稀さん(小学4年)が選手宣誓を行った。
試合は小学生の部がトーナメント戦、中学生の部は3チームずつのブロック戦に続いて決勝戦を実施。
子どもたちは、読み手の声に耳を傾けながら、木札を見つけた。互いに木札を飛ばす熱戦を繰り広げながら、会場は活気にあふれていた。
結果は次の通り。
▽小学生①稚内支部「むつみ おひさま」②士別支部「士別 竹」③稚内支部「富岡の鷹」、名寄支部「風連銀嶺の風」(古屋杏浬、松浦惟凪、加藤麗、松浦里央)
▽中学生①稚内支部「富岡の隼」②羽幌支部「北龍の金蓮花」③幌延支部「北流の夢翼」