多くの地域住民でにぎわう 名寄駐屯地創立71周年記念行事 訓練展示や観閲行進に惜しみない拍手

【名寄】

 陸上自衛隊名寄駐屯地(司令・藤田明大第3即応機動連隊長)の創立71周年記念行事が、9日午前8時半から同駐屯地で行われた。5年ぶりに駐屯地を一般開放する形で企画され、多くの地域住民でにぎわい、自衛隊と地域との絆を深めた。
 名寄駐屯地の歩みは、1952年12月の保安隊(現在の自衛隊)美幌駐屯地からの管理隊移駐に始まる。53年3月には主力部隊の第3連隊(現第3即応機動連隊)が宇都宮から、3連3大隊が高田から移駐、同年5月に開庁式が挙行され、駐屯地としてスタート。以来、日本最北端の防衛を担う傍ら、国際貢献活動や災害派遣、自治体の各種行事支援、ボランティア活動など、長年にわたり地域と共に歩んできた。
 創立記念行事は、地域住民へ日頃の支援に感謝を込め、駐屯地を開放して実施。隊員の訓練の一端や装備品の展示などを通じ、自衛隊活動への理解や隊員との交流を深める機会となっている。
 今年はテーマに「『地域とともに 作る 生きる 歩み続ける』~かわらぬ思い このさきも~」を掲げ行われた。
 午前9時半からレクリエーションセンターで感謝状贈呈式が行われ、自衛隊活動の推進に尽力のあった15個人・団体へ、藤田司令から贈られた。
 同10時からは記念式典。各部隊を巡閲した藤田司令は「名寄駐屯地が名実ともに道北防衛の要としてあるのは、地域の皆さま、隊員ご家族の温かいご理解とご協力のたまもの」と感謝。
 各部隊員に向け「創隊以来、どのような状況にあっても、黙々と訓練を繰り返し、練度を高め、あらゆる任務を遂行してくれている諸官は地域の誇り。どうか自信を持ってほしい。厳しい風雪に耐え、たゆまぬ努力と強い精神を持って、互いに助け合い仲睦まじく暮らし、強く生き抜く地域の皆さまを守り抜くため、先人や地域の皆さまから学び、一体となり、また駐屯地各隊員が一丸となり、共に汗を流し、喜びも苦しみも分かち合い、変わらぬ思いとともに歩み続けよう」と呼びかけ、決意を新たにするとともに、来場した多くの地域住民へ、名寄駐屯地へのさらなる理解と支援を求めた。
 第2偵察隊によるオートバイドリルでは、8の字走行など各種隊形走行や、豪快なジャンプなど日頃の訓練成果を披露。迫力の格闘演武に観衆から惜しみない拍手が送られた。
 観閲行進では、第2偵察隊、第3即応機動連隊、第4高射特科群など各部隊が隊列を組み、16式機動戦闘車や99式自走155ミリりゅう弾砲などの車両が、豪音を響かせながら迫力のパレードを見せた。
 駐屯地内では、自衛隊の車両や装備品の展示をはじめ、自走りゅう弾砲などの体験搭乗も用意され、車両をカメラに収めるファンの姿も見られた。
 また、名寄駐屯地音楽隊、朔北太鼓による野外演奏。ちびっこコーナーでは、フワフワドーム、ストラックアウトなど各種コーナーを楽しむ子どもたちの姿。さまざまな種類のグルメが味わえるキッチンカーもずらりと並び、親子で憩いのひとときを過ごす姿が見られた。