実用英検2級に合格 下川商業高2年 末永元気君 外国人と話せる喜び感じ勉強

【下川】

英検2級に合格した末永元気君

下川商業高校2年の末永元気君(17)が、日本英語検定協会主催の実用英語技能検定2級に合格。
6月の英検準1級試験を次の目標に励む。
末永君は名寄中学校出身。バスケットボールが盛んな下川商業高に進学した。
英語を学び始めたのは中学生のころ。海外留学経験のある母親に教えてもらううちに、英語で会話できる喜びを感じ、中学3年のときには、名寄の英会話教室にも通った。
実用英検2級は高卒レベルとされ、一次試験でリスニング、英作文の出題、二次試験で面接を受ける。
末永君は準2級合格後の昨年11月から、2級試験に向けて勉強を開始。まず、2級レベルに必要な語彙(ごい)力を身に付けようと、2級用の単語帳を繰り返し見て覚えた。通学で利用する名寄・下川間のバス往復時間も活用した。
バスケも続けながら、学校の放課後には同校英語科の藤林涼太教諭から教わり、自宅では過去に出題された問題を解いた。解いた過去問は2016年から7年分合計21回に及ぶ。時間の合間にはリスニング力を高めた。「単語を覚えるのは苦労したが、勉強をやり尽くせたので試験当日は自信を持って挑めた」と言う。
一次試験は1月21日に名寄高、二次試験は2月18日に名寄市立大学で受験し、2月27日に合格。
英作文は「就職希望者にとって、オンラインで面接を行う会社をよい考えと思うか」をテーマに出題され、自身の考えをつづった。「書きやすいテーマで良い点数が取れた」。リスニングで「聞き取りづらかった場面があって少し不安もあった」。面接では「二つ出題されるが、日本語でも答えるのが難しい考えたこともなかった内容で、思いつくことを英語で答えた」。合格に「素直にうれしい」と振り返る。
英語を学ぶ魅力に「外国の方との言葉の壁を取り除ける。いろいろな人と話せて、いろいろな知識を持てる」と話し、今年3月から中学卒業まで通っていた英会話教室にも再び通い始めた。「英検の合格でモチベーションが上がり、教室に連絡したところ、部活のない月曜日にレッスンがあったため通っている」と言う。
今後に「卒業までに準1級に合格したい。自分の学びたい環境で英語を学べる大学に進学したい」と話す。
 藤林教諭は「英検2級を2年生で合格するのは素晴らしいこと。下川商業高で2学年時の合格は初。後輩にとっても、ここまで英語力を伸ばすことができる見本になった。末永君は勉強次第で、準1級も十分視野に入る」とたたえる。