支援開始で4高群隊員を激励、2月に「なよろ雪質日本一フェス」 雪像テーマは「おぱんちゅうさぎ」、長さ約30mの滑り台など制作へ

【名寄】

なよろ雪質日本一フェスティバル(実行委員長・栗原智博なよろ観光まちづくり協会長)の自衛隊による支援開始式が、12日午前9時半から旧豊西小学校グラウンドで行われ、栗原実行委員長、加藤剛士市長が、雪像「おぱんちゅうさぎ」や滑り台などの制作に当たる陸上自衛隊第4高射特科群(南俊之群長)の隊員を激励した。
「第72回なよろ雪質日本一フェスティバル」は、2月10日から12日までの日程。例年、南広場を会場に開かれていたが、各種イベントを展開する上で手狭となっていること、また、来場者の駐車場確保などを考慮し、旧豊西小グラウンドを会場に開催することとした。
今冬の雪フェスは、芸術性の高い雪像彫刻作品が来場者を楽しませてくれる「国際雪像彫刻大会ジャパンカップ」を、4年ぶりに海外からの出場者を招き開催。日本、韓国(2チーム)、イギリス、インド、スペインから6チームの出場を予定している。
名寄の夜を美しく彩るイルミネーションは「愛」をテーマに実施予定。また、新企画として雪で作る巨大迷路も計画。この他、例年行われている、スノーモービル遊覧、5色綱引きといったイベントや、キッチンカーを含むグルメ屋台の設置などを予定。
雪フェス会場には、ステージを兼ねた雪像や滑り台も設置され、4高群第317高射中隊(相澤崇之中隊長)の隊員が、1日約30人態勢で作業。雪像は人気キャラクターの「おぱんちゅうさぎ」で、4m四方の雪柱を組んで制作。滑り台は、例年よりも規模を拡大し、高さ約17m・長さ約30m・幅約40mで、チューブ滑り台2カ所、幼児用滑り台などを備える計画。
会場のレイアウトは現在のところ、会場北側に滑り台と巨大迷路、北東にステージ、西側に同ジャパンカップの雪像などとなっている。
支援開始式には、南群長をはじめ同中隊隊員31人と、雪フェス実行委委員会のメンバーが参加。加藤剛士市長が「場所も変わり、ご苦労も多いことと思う。今年は雪フェス、天文字焼き、スペシャルオリンピックスのナショナルゲームが開催予定で、地域内外から多くの方々が名寄を訪れる。名寄の元気さを雪像でPRできるよう、力添え願いたい」と挨拶。
栗原実行委員長が「雪フェスは、第72回目を迎える歴史あるイベントで、内容盛りだくさんに予定している。開催まで1カ月ほどだが、健康で事故なく準備が進行することを願っている」と協力に感謝した。
これを受け、南群長は「隊員には、今回の支援は任務であり、作戦であると言っている。ステージや雪像、滑り台を制作する上で、要する時間や人員などを分析した上で準備に当たっている。新たな会場で不具合もあると思うが、それも織り込み済み。市民や実行委員の皆さんと協力し、雪フェスが盛り上がるよう支援を展開したい」と決意を述べた。