「オリンピック楽しかった!」 名寄出身、エアリアル五十嵐瑠奈さん 加藤市長へ出場報告 地元住民の応援に感謝込める

【名寄】

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフリースタイルスキー・エアリアル種目に出場した、名寄出身の五十嵐瑠奈さん(21)=日本体育大学=が、26日午後3時半に市役所名寄庁舎を訪問。多くの職員に迎えられ、加藤剛士市長に出場報告を行った。
 五十嵐晴冬さん(23)=美深エアフォース=、瑠奈さんのきょうだいは、ワールドカップ参戦を経て、2月6日開幕(競技は2月4日開始)のミラノ五輪日本代表選手に初選出された。
 男子日本のエアリアル種目出場は、2018年平昌五輪以来8年ぶり、女子は2006年トリノ五輪以来20年ぶり。きょうだいでの出場は、日本のエアリアル史上、初めて。
 名寄、美深から2人の活躍を願い、熱いエールが送られる中、女子は18日、男子は19日に競技が行われ、晴冬さん、瑠奈さんともに決勝進出はかなわなかったが、多くの国民に夢と感動を与えてくれた。
 この日、東京でけがのリハビリに当たる晴冬さんは欠席。瑠奈さんは、多くの職員らの拍手を受けながら来庁し、自身の写真パネルにサインした。
 報告会で、瑠奈さんは「オリンピックという、幼い頃から憧れていた舞台に立つことができ、うれしかった。荒天で競技ができなかったにもかかわらず、名寄、美深の皆さんにはパブリックビューイングに参加していただき、ビデオメッセージや寄せ書きなどをいただいた。皆さんが近くで応援してくれているように感じ、力になりました。本当にありがとうございます。オリンピック、楽しかったです」と報告。
 加藤市長は「けがなく無事に帰ってきてくれて安心している。テレビで応援し、素晴らしい演技に感動した。本当にお疲れさま」。
 岸小夜子教育長は「名寄、美深の誇り。子どもたちにたくさんの夢を与えてくれ、本当にありがとうございました」と活躍をたたえた。
 瑠奈さんは、23日に帰国、24日に名寄へ帰郷した。
 オリンピック出場を振り返り、瑠奈さんは「スタート地点に立った時、コーチから『楽しんで』と言ってもらえ、ここまで来たんだな―と感慨深いものがありました」。
 オリンピックで得た学びについて、「練習以上のことは試合では出せないということ。毎日のトレーニングや練習で、常に追い込んでマックスの力を発揮できることを習慣づけることが、オリンピックの舞台でも成績が出せ、楽しめるために必要なのかな―と感じました」。
 1月に開催された全日本選手権の練習中に、右膝と右足首の靱帯を損傷した晴冬さんについて、「足の状態はかなり良くなりました。本番ではもともと、1本のみ飛ぼうと考えていて、痛くて1本しか飛ばなかったわけではないので、心配しないでください。現在は万全な状態になるまでリハビリに取り組んでいる」などと話した。
 今後について、「まだ、今後のことは考えられていない状況。オリンピック出場という経験を、自分ができる形で後進の育成に生かしていければ―と思います」と語り、3月8日に美深町で開催される体験会に参加する予定としている。
 瑠奈さんは、27日午後1時には美深町役場を訪れ、草野孝治町長に報告した。