「協働」の地域社会を目指して3

3 名寄市で働く外国人の紹介2

医療法人社団三愛会では、名寄三愛病院(山岸眞理院長)でミャンマー人4人を、老人保健施設ボヌゥール士別(長尾恒施設長)でインドネシア人5人、ミャンマー人2人、ベトナム人1人、カンボジア人1人の合計9人を雇用しており、技能実習制度と特定技能制度の両方を活用している。
また、グループホーム里の家1号館(西1南4・大野雄祐施設長・定員18人)と2号館(大通り北5・小林未知子施設長・定員18人)では、労働力不足を解消するため、特定技能制度を活用して、2023年9月から、合計4人のフィリピン人を介護スタッフとして雇用している。
両施設長と、勤務している4人に、それぞれ話を伺った。

カシオ・ロスメイ・イバニーズさん 

カシオ・ロスメイ・イバニーズさん(25)
フィリピンのミンダナオ島南部のダバオ出身で、両親、兄、妹、弟3人の8人家族。日本語検定のN4に合格後来日し、現在N3を目指している。
「介護の仕事は難しいけどチャレンジ。利用者が喜んでくれるのがうれしい」と言い、「利用者と、かるたやゲームなどをしている時が一番楽しい」と、笑顔で話す。グループホームでは、介護の他、利用者の食事も作っている。日本の料理・調理について、「最初は難しかったけど、だんだん慣れてきた」と話し、好きな食べ物はカレーライス。名寄での生活も半年が経過し、雪や寒さにも慣れてきた様子。
3年後の介護福祉士の資格取得を目指して努力しており、2月から夜勤も始まった。
趣味は映画で、特に、「日本のアニメ映画が好き」と、笑顔で話している。 

セラメ・ジェリ・ロイさん

セラメ・ジェリ・ロイさん(24)
フィリピンのミンダナオ島南部のダバオ出身で、両親との3人家族。
勤務後、半年を経た感想として、「スタッフは皆さん優しい。分からないところは教えてくれ、すごく助かっている。利用者との会話は楽しい」と、笑顔で話す。
最初、コミュニケーションを取るのに苦労し、「最近は、だんだん慣れてきました」と、述べる。一方、漢字は難しく、現在、日本語検定のN3を目指して勉強中。
雪は初めてだが、風連のスキー場で「スキーをしたのが楽しかった」と話す。
名寄市にフィリピン人の先輩家族がいるため、みんなで層雲峡や紋別方面へ旅行に出かけた。
趣味は、アニメや音楽などで、好きな食べ物は、カレーライス、いちご、リンゴなど。
3月から夜勤が始まり、仕事にも、介護福祉士試験の勉強も頑張っている。
小林施設長は、「2人とも、優しく笑顔で一生懸命頑張ってくれています」と話している。

ナシュナレス・シャルメーン
・ルシヨさん

ナシュナレス・シャルメーン・ルシヨさん(23)
フィリピンのミンダナオ島南部のダバオ出身で、両親、妹の4人家族。
日本語検定のN4に合格後来日し、現在N3を目指して勉強している。「仕事は全部楽しい。中でも、料理が一番好き。特に、肉料理は、作ることも、食べることも大好き」と笑顔で話す。また、入所者とのふれあいも、「楽しくやりがいがある。特に、かるたやトランプなどのゲームをしている時が楽しい」。
介護福祉士の取得を目指しており、日本語検定もN3を目指しているが、やはり、漢字は難しいという。
半年が経過し、名寄での冬の生活にも慣れてきた様子。趣味は、音楽や歌を唄うことで、好きな食べ物は、ラーメンとソフトクリーム。

ウォン・クリスティアーニ
・オルテガさん

ウォン・クリスティアーニ・オルテガさん(26)
フィリピンのミンダナオ島北部のカガヤン・デ・オロの出身で、両親、兄、弟の5人家族。勤務後、半年が経過し、「日本の生活や文化にも慣れてきました。利用者との会話やコミュニケーションを取るのが好き」と笑顔で話す。勤務は、早番と遅番があり、「早番は朝の料理を作ることが楽しく、遅番では、入浴や掃除が楽しい」。
日本語検定のN3を目指して勉強しており、3年後の介護福祉士の資格取得も目指している。
名寄の冬にも慣れてきた様子で、風連のスキー場でスノーボードを楽しんだ。
趣味は、音楽やカラオケで、竹内マリヤの「駅」が好き。食べ物では、フィリピンのアドボ料理と、日本では、牛丼とそばが好きと話している。


大野施設長は、「2人とも、素直で優しく言葉も丁寧で、大変助かっています。今月から、夜勤もあるので頑張ってほしい」と話す。また、1号館では、4月から新たにインドネシア人2人の雇用を予定しており、来日を楽しみにしている。
4人は、西12区町内会に居住している。梅野博会長は、「今後、女性部などと相談し、町内会の行事などに参加してもらえるよう呼び掛けていきたい」と話している。