「球児の足」再建へ 名寄高校野球部を応援する会 全焼事故乗り越えクラファン開始

【名寄】

多くの支援に協力を呼びかけるチラシ

 遠征中の火災でバスを失った名寄高校野球部。春のシーズン開幕を前に、同部を支援する有志団体「名寄高校野球部を応援する会(田口英司代表)では、中古マイクロバスの購入資金を募るクラウドファンディングを立ち上げ、多くの協力を呼びかけている。
 昨年9月、豊富町内の国道を走行中、部員らを乗せたマイクロバスから突如出火し、全焼。部員たちは避難して全員無事だったものの、車内に残された野球道具や私物の多くを焼失した。
 田口代表は「片道1時間半以上かかる旭川方面へ頻繁に遠征する地方の公立校にとって、10人以上の選手と大量の道具を一度に運べるバスは、日々の活動を支えるために不可欠」と訴える。保護者の自家用車に分乗しての移動も検討しているが、安全面や運用面の双方で限界があるのが実情だ。
 これまで長年にわたり愛用してきたマイクロバスは、もともとは旧名寄農業高校で使用されていたもの。地元の自動車店を介して野球部関係者が購入した「お下がり」のバス。手元に来た時点で、すでに製造からかなりの年数が経過していたが、父母会が車検代を出し合い、保護者が交代でハンドルを握り、選手たちを運び続けてきた。選手たちにとって、試合の反省をし、夢を語り合い、時には悔し涙を流す、かけがえのない、もう一つの部室だった。
 田口代表は「『バスが燃えた』という悲しい記憶で終わらせたくない。大人たちの支えを、次の世代への希望に変えたい」と力を込める。
 今回目指すのは、中古マイクロバスの購入費など、諸経費を含む500万円。保護者会やOB会でも資金を集めているが、さらなる支援の輪を広げるためクラウドファンディングという形をとった。
 部員たちも「当たり前だった環境が、いかに多くの人に支えられていたか―を知った。新しいバスで恩返しのプレーを見せたい」と、春のグラウンドに思いをはせている。
 クラウドファンディングの概要は、プロジェクト名「2025年9月、みんなで繋いできたバスが焼失。4月のシーズン開幕へ、名寄高校野球部の再出発を支えてください!」。目標金額=500万円(4月25日まで)。支援方法はプロジェクトページ(https://syncable.biz/campaign/9483)を参照。
 併せて、口座振り込みによる支援も呼び掛けている。
 ▽口座名=名寄高校野球部を応援する会 代表 田口英司
▽口座番号=北星信用金庫 本店 普通 1236073
 詳細の問い合わせは、Eメール(meikoyakyuhubokai@gmail.com)で。

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