「躍動感ある写真撮りたい」 美深高校写真部 長谷川勝汰さん 高文連道北支部大会で準特選 全道大会での成果なども語る

【美深】

全道大会に進んだ長谷川さん(中)と、副部長の木川蒼大さん(左)、顧問の小川尚也教諭

美深高校写真部の長谷川勝汰さん(2年)は、第52回北海道高文連道北支部写真展・研究大会で、2作品が準特選となり、全道大会に進出。全道大会では、入賞はならなかったものの「レベルが違うことに気づいた。躍動感ある写真を撮りたい」と意気込んでいる。
同部は現在、1年生2人、2年生5人の合計7人で活動し、長谷川さんは部長を務めている。撮影会や高文連出展、写真批評会、写真展、美高祭での「写真部カフェ」などに取り組んでいる。
さらに、初めての取り組みで、高文連道北支部大会に向け、部活動Tシャツを作製。デザインは長谷川さんが手がけた。
本年度の目標に「ちいかわ~小さな事でも変わり続ける~」を掲げており、長谷川部長は「日々生活していていれば、ちょっとでも変化することがあり、地道な努力や作業をしていれば、変わり続けることができる」と意義を話す。
道北支部大会は、9月11、12日に下川町公民館、桜ケ丘公園で開催された。美深をはじめ、名寄産業、下川商業、稚内の4高校から153点の出展があった。
長谷川さんは、4枚組写真の「おばあちゃんの仕事日記」と単写真の「My family」が準特選に入り、10月18日から20日まで札幌市中央区のカナモトホールなどを会場に開かれた全道大会に進んだ。また、団体では美深高校が3位となった。
「おばあちゃんの仕事日記」は、今夏の撮影。旭川市内に住む祖母が家庭菜園で枝豆を収穫した後の作業、出掛ける支度の様子、祖母と長谷川さんの弟とのツーショット。コロナ禍のため会える機会が少なかったが、久しぶりに会うことができ、記念にカメラを向けた。
「My family」は、今夏、公園に出かけた時、長谷川さんの母と弟、父の後ろ姿とともに、背後に伸びた影を強調して表現した。
全道大会では、残念ながら入賞はならなかったものの「被写体に対して、周りの障害物を気にした方がよい―と言われ、環境に注目することができた。特選の写真を見た時、レベルが違うことに気づいたので、躍動感ある写真を撮りたい。普段撮っているような写真だけではなく、工夫した写真の撮影、画角を学んでいきたい」と成果を語る。
自己の目標として「写真に対し感性を持ち、アイデア性のある写真に特化した写真を撮る」を掲げているとともに「来年の道北支部大会(9月予定)は美深高校が当番校なので、昨年、今年と学んだことを来年に生かし、頑張りたい。最後の高文連なので、たくさん写真を撮るようにしている」と意気込んでいる。

「My family」