【名寄】
大野土建株式会社(大野真一郎代表取締役社長)による「土壁アート」除幕式が、1日午前10時から同社による複合施設「Auba(あうば)なよろ」(市内西4南10)で行われた。
この土壁アート(高さ3・3m、幅5m)は、地域と子どもたちの未来を紡ぐ取り組みとして、5月11日に「Aubaなよろ」で行われたワークショップイベント「『Aubaなよろ』で土壁を塗りませんか」(名寄地区左官工業組合主催)で、小中学生54人が自ら名寄の土(名寄土管製作所提供)をこね、壁に塗り込んだ。
制作は、伝統左官技術の継承者であり、文化財修復やアート制作でも知られる、左官職員の野田肇介さん(浦河町)が監修。子どもたちが壁に塗り込んだものを基に、野田さんが漆喰(しっくい)を塗り、名寄を象徴する自然現象「サンピラー(太陽柱)」をイメージした装飾を施した。
除幕式には、ワークショップに参加した小中学生と保護者らが参加。名寄出身のフリーアナウンサーで、全日本応援協会代表理事の朝妻久実さんが進行役を務めた。
大野社長が「この土壁アートはこれで完成ではなく、子どもたちの成長とともに、この作品も成長させていきたいと考えており、その際はぜひ皆さんに参加していただきたい。このAubaは今後、多くの人が集い、出会いの場となることを願っている」と挨拶。
野田さんは「この土壁は下塗りを終えた状態で、今後10年後に中塗り、さらに10年後に上塗りを行っていきたい」と話した。
その後、参加した子どもたちがロープを引いて、階段踊り場の上にある土壁アートを除幕。作品を間近で観賞する姿が見られた。
この日は土壁アートの除幕に合わせて、なよろ名誉もち大使の水間健詞さん、及川友和さんによる餅つきや、朝妻さん率いる「AJO☆朝チア部」による応援パフォーマンスが行われるなど、思い出深い時間を過ごした。
2日は「Aubaなよろ」のオープンセレモニーが行われ、朝妻さんによる記念講演などで祝った。
「Aubaなよろ」は、2階フロアを同社事務所。1階フロアは地域住民の憩いのスペースとし、絵本なども用意され、子どもから大人までが集える空間。また、9月頃には全国チェーン「星乃珈琲店」名寄店がオープン予定となっている。


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