なよろ市立天文台「きたすばる」 低緯度オーロラを撮影、今後2年は見えるチャンスも

【名寄】

天文台職員の渡辺文健さんが撮影した低緯度オーロラ

なよろ市立天文台「きたすばる」(村上恭彦台長)は1日、低緯度オーロラの撮影に成功。空が赤く染まる様子を捉えることができた。
今回の低緯度オーロラは、11月29日に太陽表面上で発生した「コロナ質量放出」と呼ばれる、太陽のコロナ中のプラズマが大量に放出される現象が要因となっている。
撮影当日は曇り空だったこともあり、はっきりとオーロラだと分かるように見えたのは、12月1日午後9時40分から午後10時10分ごろまでで、最も濃くなったのは午後9時56分ごろだった。
同天文台では、肉眼では観測できなかったが、道内で撮影した人の中には「肉眼でも見えた」という人もいたとのこと。
同天文台で、明らかに低緯度オーロラと分かるものを撮影することができたのは2015年以来。
今後は、オーロラの発生と関係のある太陽の活動が2、3年は活発になると考えられており、同様に今後2、3年は低緯度オーロラが見えるチャンスがあるとのことだ。
なお、同天文台では今回の低緯度オーロラの模様を動画サイトYouTubeで生配信した。