【名寄】
中国のハルビン市で開催された「2025年第9回アジア冬季競技大会」のフリースタイルスキー混合団体エアリアル競技に、名寄出身の日本体育大学4年・五十嵐晴冬さん(22)と、同大学2年・五十嵐瑠奈さん(20)のきょうだいが日本代表選手として出場し、見事、銅メダルを獲得。19日午後4時半に市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長の喜びを報告した。
2人は小学生時代から、エアリアル競技団体の美深エアフォースに所属して活動。現在は国内大会をはじめ、ワールドカップなどにも出場して活躍して注目を集めている。
今年のアジア冬季競技大会は7日から14日の日程で開催。晴冬さんと瑠奈さんが出場した団体エアリアル競技は3人1チーム編成で、演技は1人1本。3人それぞれのポイントの合計で順位が決まるもの。
結果、晴冬さん、瑠奈さん、中川結太さん(札幌)の日本代表チームは3位となり、見事、銅メダルを獲得した。
名寄庁舎には晴冬さん、瑠奈さん、大会直前のけがで出場できなかった、2人の妹で名寄高校1年の五十嵐優来さん(16)が訪問。加藤市長、職員たちが、「銅メダル獲得おめでとう」などと書かれた一文字を手に出迎え、花束を手渡して祝福した。
結果報告では、晴冬さんが「自己ベストスコアを更新した渾身(こんしん)の1本を出せた。3位入賞は素直にうれしい」と笑顔で話すとともに、「メダルはずっしりと重く、日本選手を代表して表彰台に立っている実感と、責任を感じた」とメダルを首にかけたときの心境を振り返った。
瑠奈さんは「団体戦は初めてでプレッシャーはあった。演技は納得できるほどではなかったが、目標の点数を出せた」とし、「オリンピックや国際大会でメダルを取るとこういう景色ことを知り、今度は団体戦だけではなく、個人戦でもメダルを取りたいと強く思った」と話した。
大会の二日目の練習で腰椎を骨折して出場できなかった優来さんは「海外遠征や大会は初めてだったので楽しみにしていた」と悔しさをにじませ、「けがを治して頑張りたい」と次を見据えていた。
加藤市長は「銅メダル獲得おめでとう」と祝福し、「名寄出身の選手が活躍してくれることは非常にうれしい。支えてくれている人たちへの感謝を忘れず、これからも精進して大きな大会で活躍してほしい」と期待を寄せた。
晴冬さんと瑠奈さんは今週末に美深町で開催される全日本選手権の他、海外でのワールドカップにも出場する予定で、今後に向けて晴冬さんは「ワールドカップにフル参戦してオリンピックに出場したい」。瑠奈さんは「技の2回転の着地率を上げ、オリンピックに出場したい」と抱負を語っていた。
また、2人は今大会の個人戦でも入賞しており、晴冬さんは7位、瑠奈さんは6位だった。
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瑠奈さん、晴冬さん(左から)
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