アルペン、技術の練習成果実る「ターンスピード良かった」 チームピヤシリ・美深町在住の石垣蒼大さん全日本Jrスキー技術選手権で準優勝

【名寄・美深】

3月28日から30日まで長野県菅平高原スキー場で開催された、第9回全日本ジュニアスキー技術選手権大会(全日本スキー連盟主催)で、名寄のアルペンスキーチーム「チームピヤシリ」と美深スキースポーツ少年団に所属する、美深町在住の石垣蒼大さん(12)が、ジュニア(小学生)男子の部で準優勝に輝いた。
スキー技術選手権は、フリー、小回り、大回りなどの各種目を通じ、ターンの正確性やスピード、斜度変化への対応など総合的なスキーの技術力が試される大会。
石垣さんは、3月にぴっぷスキー場(比布町)で開かれた第14回北海道ジュニアスキー技術選手権決勝大会(北海道スキー連盟主催)を、総合3位の成績を上げた。全日本ジュニア選手権は、昨年(小学5年時)に引き続き2年連続で出場した。
全日本ジュニア小学生男子の部には全国から68人が出場。大会初日は深い霧に見舞われ、審査員が選手を目視できず、2種目のうち最初のフリー種目がキャンセルに。2日目は一転、好天に恵まれ、大回り、小回りの2種目が行われた。
初出場の昨年は、転倒するなど総合22位と悔しい思いをしたとのこと。石垣さんは「今回はトップを取りたいと思い、大会に臨みました」と語る。
「自分としては思い通りの滑りはできませんでしたが、ターンスピードが良かったと思います」と、小回り種目で最高点を獲得。優勝とわずか2点差での準優勝となった。
石垣さんは「準優勝で最初は少し悔しかったですが、表彰式の時、メダルをかけてもらいうれしかったです」と笑顔で語る。
石垣さんは今年4月から美深中の1年生。美深スキースポーツ少年団には小学1年の頃から所属し、アルペンスキーの技術を磨いてきた。昨年からはチームピヤシリにも在籍し、技術スキーを本格的に始めた。
父親の優さん(41)は「スキーを走らせる技術は美深少年団で教えてもらい、チームピヤシリでは走らせるスピードの他に、ターンを深く見せる技術などを教えていただいていて、美深少年団、チームピヤシリ双方の指導のおかげで、今回の準優勝につながったと思う」と話す。
現在、チームピヤシリにはジュニア5人(小学4人、高校1人)、一般6人の計11人が所属して活動。日向スキー場、ピヤシリスキー場を会場に、全日本選手権で活躍の弓野華緒さん、遠藤奎弥さんらと一緒に練習を重ねている。
また、夏季間は小学1年の頃からモトクロス競技にも取り組んでいて、道内各地の大会を転戦したり、全日本選手権にも出場しているという。
来シーズンからは中学生の部での挑戦となり、より一層質の高い技術が求められるようになるという。石垣君は「レベルが高いので、より一層練習に励み、大会で入賞できるよう頑張りたいです」と意気込み。
井上代表は「弓野たちと同じ滑りをしていることはすごいこと。将来的には全日本選手権で、いいところを目指せるようになると思う」と期待を寄せる。

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