シリーズ「大地を駆けるー地域おこし協力隊員紹介─」 任期終了後も下川で働く決意 下川町 谷口義尚さん(54歳)

 1970年9月生まれ、三重県鈴鹿市の出身。
 2022年7月19日に下川町の宅配等事業支援員に委嘱され、(株)下川ハイヤーに勤務。高齢住民などの買い物支援を中心に、タクシーやスクールバスの運転、宅配業者の配送なども実施している。
 前職は、三重県四日市市のコンビナート工場に約32年間務めた。
 大型2種免許を所有していることもあり、宅配の仕事に関心を持っていた。「北海道で仕事がしたい」との思いが強く、「退職を決意し、協力隊に応募するまで、半年もかからなかった」と話す。四日市での仕事については、「やり切った感が強かった」と語る。
 日々の宅配や送迎の仕事の中で、「住民から『ありがとう』と言われるのがうれしい」と話す一方、冬の運転は「配送車がFF車なので、山の登りなどが大変。特に、下川は国道の両端が下がっている」と述べる。
 車が雪道にはまったこともあり、「何回か無線で助けを呼びました」と話す。
 これまでの3年弱を振り返り、「下川ハイヤーの方々や、住民の皆さんの支えがあって、ここまでやってこれた」と感謝の念を伝える。
 7月で3年の任期を終えた後についても、「引き続き、下川ハイヤーに残って働きたい」と意欲を示す。
 下川では公営住宅に居住し、FFのストーブと合わせて薪ストーブも設置している。
 下川の印象については、「住民の方々から野菜をもらったり、声をかけられたり、多くの人に助けられて暮らしやすいマチ」と話し、「本州の田舎に比べて敷居が低い」と語る。
 趣味は、スキーやスノーボードなどの冬のスポーツで、「ピヤシリスキー場のシーズン券も買いました」と話し、「冬の生活は好きです」と笑顔で語った。