シリーズ「大地を駆けるー地域おこし協力隊員紹介─」 狩猟の仕事継続に意欲 下川町 森 俊輔さん(24)

 2000年10月生まれで、神奈川県横浜市の出身。
 23年4月1日に下川町の鳥獣対策支援員に委嘱され、町役場の産業振興課の林務担当として勤務する。
 相模原市の麻布大学獣医学部動物応用科学科を卒業。学生時代から野生動物に興味を持ち、また、有害鳥獣が多くなってきていることもあり、下川で鳥獣支援員の協力隊員を募集していることを知り応募した。
 狩猟に関心があり、猟友会の会員が全国的に減少していることも、後押しとなった。下川の猟友会も年々減少していたが、協力隊員の森さんと澁谷麻斗さんの入会などもあり、現在は増加している。
 協力隊員の委嘱を受け、ヒグマ、アライグマ、鹿、カラスなどの有害鳥獣の駆除や、これらの普及啓発活動などに従事している。
 支援員としての活動が2年を経過。「銃で撃つ鹿の駆除は簡単だと思っていたが、簡単ではなかった」と振り返り、現在は「充てる技術も含めて少しは上達したと思う」と話す。
 銃で捕獲後の個体については、「解体して肉にして食べ、弔っている」と語る。
 狩猟の免許は23年7月に取得し、猟銃は11月に取得して管理している。
 大学卒業までの22年間は、横浜の親の自宅で暮らし「満員電車が嫌だった」ことも、下川を選んだ一つとなった。
 下川の印象は、「人との距離感が近く、とても暮らしやすい。道路も広くて運転しやすい」と笑顔で話す。
 来年3月で3年の任期を終えた後は、「下川に残るかどうかは分からないが、狩猟関係の仕事は今後も続けたい」と意欲を語る。
 趣味は、中学時代にやっていたバスケットで、現在は下川のクラブチームに所属して活動している。