美深町の生まれで、地元の小中高校、短大を卒業した後、町外で福祉関係やエンターテインメント関係の仕事、一般企業で勤務し、2024年4月から美深町地域おこし協力隊員となった。
地元の親友から同隊員の募集を聞き、「まちをもっと盛り上げることが、自分の力でできれば―と思った」。また、閉まっている店もあり、『寂しくなった』と感じたことが、応募への後押しになり、20年ぶりに故郷へと戻った。
道の駅「びふか」、びふか温泉、キャンプ場などがある「びふかアイランド」の活性化に携わり、SNSを活用して、道の駅の商品紹介やイベント告知、温泉のお得な情報(入浴料割引など)を発信。「SNSを見ていただくと、お得な情報に出会えます」と話す。
活動を通して「人とのつながりができた。地元の方をはじめ、移住してきた方との出会いが広がった」。
1年目は「地元になじむことから始めた。イベントや集まりに顔を出して、人とつながってきた。あらためて美深は人も自然も良いまち」と愛着を持って語る。
2年目を迎え、道の駅や温泉の売り上げに貢献しよう―と、道の駅は6月から10月までの毎週火曜日に市街地(園部商会駐車場)で出張販売し、コロッケやチョウザメフライ、メンチカツを提供。温泉では7月、8月の毎週土曜日にビール、かき氷を販売する計画。また、旭川で月1回、移動販売も予定しており、SNSで情報を発信している。
「販売に力を入れながら、接客を通してコミュニケーションを取り、美深の良いところを伝え、地元の方とさらに密に関わりたい」と意気込んでいる。
任期満了後は実家の農家を継ぐことにしており、現在は農作業を手伝うことも。
実家ではアスパラ、ジャガイモ、カボチャを作付け。特にアスパラ、ジャガイモは町内でも作付けが減少しているため「美深の特産品として、おいしい味を残したい」と先を見据えている。
趣味は自然散策で、カヌーや山登り、川歩きなどを楽しんでいる。