シリーズ「大地を駆けるー地域おこし協力隊員紹介─」 子どもや若者など対象の展示に意欲 地域おこし協力隊員 佐藤友香さん

 下川町地域おこし協力隊員、学芸員として5月7日付で着任。ふるさと交流館に週1~3回勤務している。
 1978年9月生まれで札幌市の出身。2002年3月に北海道大学農学部生物資源科学科を卒業。学芸員の資格は、03年9月に取得した。
 福井市自然史博物館、沖縄県内の図書館、JICA地球ひろば(東京都)、国立極地研究所南極・北極科学館(立川市)などを経て、前職は東京都瑞穂町の郷土資料館けやき館で学芸員として務めていた。
 この間、17年3月に東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科修士課程を修了。東京都市大学、帝京科学大学、共栄大学で、非常勤講師として、博物館学、データサイエンスなどを、現在も教えている。
 ふるさと交流館は、学芸員の退職などにより休館していたが、佐藤さんの着任で約3年ぶりに開館。9月末までの毎週水曜(午前10時~12時、午後1時~同3時)と、火曜・木曜(2日前までに事前予約が必要)に開館している。
 開館後、2カ月が経過して約30人が来館。来館者は「移住者や新たに転居した人、観光客などが多い」と話し、「林業が盛んな頃、鉱山など、下川の昔の姿を見て喜んでくれる」と笑顔。
 今後については「若い人や子どもが来てくれるような、ワークショップや展示などを検討していきたい」と意欲を語る。
 また、金曜から月曜までの4日間は、非常勤講師として首都圏の大学を訪問することが多く、その前後に他の博物館などを視察。展示品やアイヌの資料収集などに努めている。
 8月には、学芸員を目指す人の「博物館実習」を受け入れる予定で準備を進めている。
 下川での暮らしについては「思っていたより暑いです」と笑顔で話す。現在は、名寄市内の自動車学校に通い、自動車運転免許の取得を目指している。
 趣味は、旅行、植物観察など。