1973年5月19日、岡山県倉敷市の生まれ。前職は大阪府にある温泉施設やパチンコ店などを経営する持ち株会社で勤務し、広報と広告を担当。3年前に退職し、保護猫活動のNPO法人に携わりながら、猫の里親もしていた。
10年前に北海道を旅行し、京都府舞鶴市からフェリーで小樽へ。バイクで札幌、旭川を経て、宗谷岬までツーリングした際、初めて美深を訪れた。
美深では、びふか温泉、チョウザメ館、トロッコ王国などを回り、山や川など自然の豊かさに魅了。それをきっかけとして、美深町地域おこし協力隊に応募。今年6月1日から隊員を務めている。
応募する際、「人口減少」をテーマにエントリーシートに記入。「美深町は、国勢調査の5年ごとに人口が500人ほど減少。空き家の利活用では、状態の悪い『特定空き家』に指定されないような手段、方法を考えていかなければならない」と語る。
空き家利活用の手法では、移住者が入居することだけではなく、住民たちが集まれる場をつくることを提案。「自治会の方たちが集まって話をしたり、子育て中のお母さん同士が交流したりするなど、若い方から年配の方まで多くの人が触れ合える場にしたい」。
また「習い事や趣味の商品を販売していただき、収益はチャリティーで猫の餌を購入し、保護猫活動の一環にもなれば」と語る。
行政だけでは「空き家バンク」など、空き家利活用の推進に限度があるため、土地や空き家の所有者と行政をつなぐNPO法人、民間機関の立ち上げも構想している。
「いろいろなアイデアやプランが出てくるが、具体的に形としてつくっていく時に、一人ではできないので、役場など関係の皆さんから協力をいただけるように横のつながりを強くし、信頼関係を深められるようにしたい」と話す。
美深に住んで2カ月ほどが経過。「まちの方は優しく、知らない方でも挨拶をすると返していただいている」と、なじんでいる様子。
趣味はバイクツーリング、スノーボード。スノボはJSBA2級の資格を持ち、指導もできるとのこと。