タイムカプセルを埋設 中名寄小120周年記念事業 記念誌「楡に育つ」も発行

【名寄】

 中名寄小学校(松本敏朗校長、児童11人)の開校120周年記念事業が、27日午前8時30分から同校で行われた。
 同校は、1904年に上名寄5線簡易教育所として設立された。2004年には開校100周年を迎え、タイムカプセルを埋設。先般、地域住民らの協力を得て、カプセルの掘り起こしを行った。
 2年前に、同窓生らによる実行委員会(実行委員長・村上清JA道北なよろ組合長)を設置して、記念誌の作成、タイムカプセルの埋設などの記念事業の準備を進めてきた。
 村上実行委員長が「120周年記念事業として、タイムカプセルの埋設など準備を進めてきました。30年後にカプセルを取り出しますので、よろしくお願いします」と挨拶。
 松本校長が、記念事業として「校歌の歌詞が書かれた校歌額を、元校長である小林勝彦東中学校校長に新しく書いていただき更新しました。また、記念誌『楡に育つ』の作成などを行いました。協力していただいた皆さんに感謝します」と記念事業の紹介を行った。
 出席者全員で校歌を斉唱した後、20年前に埋設されたタイムカプセルに入っていた品物を、参加した当時の児童に返却した。
 唯一参加した中名寄地区在住の会田尚矢さん(30)は「作文や習字、ガンダムのプラモデルが入っていました。『バイクに乗りたい』と書いてあり、その通りになっています」と笑顔で語った。
 その後、場所を校庭に移して、全員で新たなタイムカプセルを埋設した。
 中山昇近児童会長が「これからも中名寄小学校が続いてほしいです」と挨拶。作文や将来の自分への手紙などを入れたタイムカプセルを埋設し、30年後の開校150周年の際に開封することを全員で確認した。
 最後に松本校長が「実行委員、保護者、地域の皆さまの協力で、無事に120周年記念事業を終了することができました。あらためて、地域に支えられている学校だと認識しました。次は、30年後の150周年で元気に集まりましょう」と挨拶した。