2022年、ついに下川町内の北海道和種馬(ドサンコ)が増えた。今回はその当時につづった話を紹介したい。
2022年の6月13日に、芽室町出身のドサンコ「ゆう」(4歳・メス)と、ゆうが産んだ「ラミレス」(生後1カ月・オス)が、町内一の橋にやってきた。
筆者の飼うドサンコのハナ(10歳・メス)を含めると町内のドサンコは3頭になった。
ゆうとラミレスを飼い始めたのは、筆者の友人・佐野美紀さん。ゆうは2018年2月17日生まれで佐目毛。ラミレスは2022年5月12日生まれで月毛となっている。
6月15日は、2頭に会うため、地元自転車サークル・リンリン倶楽部主催の「ドサンコに会いに行くドサンコポタリング」が行われた。
ハナに乗った筆者と自転車に乗ったメンバー5人で、町内中心地から一の橋までの往復28㌔の旅。ハナとゆう親子が初対面した。
ハナとゆう親子は互いに興味津々。思い切ってハナも放牧すると、ハナはゆうと触れ合いたいのか、積極的に近づいて行ったが、ゆうは生まれて間もないラミレスに近づけたくないようで、ハナとの間に距離を保った。
ゆうは、いつまでもつきまとうハナを遠ざけ、ついに追い返す状況になった。
それでも帰り際、ハナはゆうとの別れを名残惜しそうにし、ゆうもハナを眺め続けた。
子馬がいることでゆうに近づけないハナだったが、秋には仕切りも作って一緒に放牧する計画もあり、きっと友だちになれることだろう。ドサンコ3頭で散歩できる日が来るのが楽しみだ。
なぜ、一の橋でドサンコが飼われているのか、次回はその経緯に触れたい。(続く)
<今回は名寄新聞の2022年6月29日付掲載記事を基に再構成しました>