パリ・パラリンピック自転車競技 稚内出身・藤田選手が表彰台めざす 工藤市長を表敬訪問

  パリ2024パラリンピック自転車競技(男子運動機能障害C3クラス)で日本代表に選出された稚内市出身のパラサイクリスト、藤田征樹選手(39)=藤建設㈱所属=。20日に工藤広市長を表敬訪問し、22日に記者会見に臨んだ藤田選手は、家族や会社の関係者など、周囲のサポートに感謝を込めながら「日頃からたくさん応援して頂いている北海道、稚内の方に良いニュースが届けられるよう、パラリンピックで表彰台を目指して努力したい」などと意気込みを語った。

  今月4日、日本パラリンピック委員会の発表で2008年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ、20年東京に続き5大会連続の出場が決まった。工藤市長への表敬で藤田選手は、自転車競技が世界で年々レベルが上がり、ヨーロッパなどでは選手層が厚くなってきているとし「そこが面白いところでもあり、相手の動きに対してどう立ち回り、持ち味を出していくか。経験と勇気で戦っていきたい」と述べた。

  工藤市長は「子ども達に夢や希望を持たせてくれている。このまちから世界の大舞台で戦ってくれていることは大変心強い」と激励した。

  記者会見では、同席した佐伯達也教育長の挨拶に続き、藤田選手が「強いライバルがたくさんいる中で、非常に大変な戦いになると思うが、残りの期間でどう戦っていくかをイメージし、準備していきたい」と決意を述べた。報道陣からの質問に藤田選手は「いまのコンディションは悪くないが、気温が高く暑くなることで体調を崩さないよう心掛け、本番で1番良い状態を保つことができるように臨みたい」、「パラリンピックで次があるものだと思ってやってはいない。5回目の出場にはなるが、長い時間家族や会社の方々、周りに支えて頂いたことを感じている」などと答えたほか、3年前の東京パラリンピックでメダルに届かなかった結果を振り返り、自分自身の走りを切り替え、まだ挑戦できると強い意志を持って努力してきた―と思いを伝えた。

  日本パラサイクリング連盟では、23日にパラリンピック日本代表選手の記者会見を東京で開き、藤田選手が挑む種目などを発表。トラックとロード各2種目の計4種目に出場することになった。

  藤田選手は、パラリンピックではこれまで北京、ロンドン、リオデジャネイロの3大会連続でメダルを獲得(銀3枚、銅2枚)。東京ではロード2種目で入賞を果たした。

  パリ・パラリンピックは、8月28日から9月8日までの12日間に亘って開催される。

    (梅津眞二)

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